これまで5回にわたって、データ連携についていろいろな角度から眺めてきました。ここまで読んでいただいた方は、どのようにデータ連携を捉え、どのように進めていけばよいかは理解いただけていることでしょう。
今回は、これまでの話をおさらいし、さらに、今後のデータ連携と関わっていく上で重要となってくるテーマについてお話したいと思います。
これまでのおさらい
これまでこの連載では、さまざまな角度からデータ連携を眺めてきました。
第1回ではデータ連携とはそもそも何なのか、その歴史や今後重要となるポイントについて説明しました。
第2回、第3回では、具体例を挙げながら、データ連携はシステムが存在し、ビジネスが続く限り、決して終わることのないテーマであることを紹介しました。
さらに第4回では、連携の手法やソフトウェアについて紹介し、第5回ではデータ連携を成功させる秘訣をいくつか紹介しました。
これらの話を読んでいただければ、この中で最も重要なポイントは、次の3つに集約されることが分かるでしょう。
- データ連携は終わることのないテーマであり、そのニーズは常に変化する
- データ連携は業務を熟知した人間が関わるべきである
- データ連携に銀の弾丸はない
業務に適したデータ連携は常に柔軟かつ迅速に提供しなければなりませんし、そのためには、ベンダーに丸投げするのではなく、内製化をすすめ、もしくは業務を熟知した人間が深くプロジェクトに関わりながら進めていくことが大切です。さらに、連携ソフトウェアをうまく利用しながら、データ連携プロジェクトを継続的に進め、企業システム全体をうまく最適化していってください。
今後のテーマ
この先、データ連携に関わる重要なテーマは数多くあります。この連載でも何度か出てきたクラウドやIoT、そして、FinTechの中心として注目されているブロックチェーンなどさまざまです。データ、システムが存在するところには必ずデータ連携のニーズがあります。ですから、どんなテーマであれ、データ連携を抜きにしては語れないのです。
ここでは、すでに現実となっているクラウドやIoT、そして今後のテクノロジのカギを握るブロックチェーンについて紹介したいと思います。