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クラウド、IoT、ブロックチェーンが変えるデータ連携の未来

これまで5回にわたって、データ連携についていろいろな角度から眺めてきました。今回は、これまでの話をおさらいし、さらに、今後のデータ連携と関わっていく上で重要となってくるテーマについてお話したいと思います。

ブロックチェーン

 昨年から急速に注目されている技術の1つにブロックチェーンがあります。FinTechと呼ばれる金融サービスで利用されている技術の1つで、もともとは仮想通貨であるBitcoinの基盤となった技術から派生したものです。

 最大の特徴として、ダウンタイムがない、改ざんが不可能であるという、分散合意型の勘定エンジンです。そもそもはBitcoinの取引に代表されるトランザクションを処理するものなのですが、上記の特徴があるために、金融以外の分野での応用も期待されています。

 その応用例として、ビットコインに「色」をつけ、金や株式、証券などあらゆる資産が表現できるという「Colored Coins」、あるコインの使用用途や条件を定義できる「スマートコントラクト」と呼ばれる技術もあります。これらの技術を使えば金融以外の領域でもブロックチェーンの恩恵をうけることは確かですが、話が長くなってしまうので、興味のある方は調べてみるとよいでしょう。

 このように、とても期待されている技術であるブロックチェーンなのですが、基本的にはデータを保持するエンジンなので、既存システムとの連携が不可欠となります。つまりここでもデータ連携が登場するのですね。メタデータのようなマスターデータは既存システムで管理し、ブロックチェーンの特徴を生かせるトランザクションデータはブロックチェーンに投入する、そのような処理を展開する場合にもデータ連携基盤が有効なのです。

最後に

 さて、今回の連載を通じて、データ連携について、理解を深めていただけたでしょうか。データ連携は他人事ではなく、身近なテーマであることを実感してもらえたのではないかと思います。

 データ連携は、それ自体、費用対効果が見えにくいテーマでもあります。一見、なくても困らないように見えるからなのですが、困っていないと思っているのは、実は誰かが影で苦労しているだけで、想像以上にコストがかかっているケースも少なくありません。

 ですから、まだデータ連携基盤を整えていないという方がいらっしゃいましたら、一度自社の業務やシステムを見なおして、無駄な作業が発生していないかなどをチェックしてみるといいでしょう。

田村 健(たむら けん)インフォテリア 東京R&Dセンター長
データ連携ソフトウェア「ASTERIA」シリーズの開発当初から携わり、現在はその開発責任者としてチームを率いている。

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