BI アシスト

第2回:IT部門は「セルフサービスBI」にどう関わるべきか?

 前回は、なぜセルフサービス型のビジネスインテリジェンス(BI)が注目を集めているのかを解説しました(第1回:なぜ「セルフサービスBI」がビジネスユーザーにウケるのか?)。今回は、IT部門がセルフサービスBIとどのように向き合えばいいのかを解説していきます。

2016年のセルフサービスBIは前途多難なのか

 前回の記事で、Gartnerによるセルフサービスツールに関する非常にポジティブな予測を紹介しましたが、実は同じプレスリリース内で次のような予測も披露されています。

“Through 2016, less than 10 percent of self-service BI initiatives will be governed sufficiently to prevent inconsistencies that adversely affect the business.”――Gartnerプレスリリースから引用

 「2016年までは、ビジネスに悪い影響を及ぼす分析結果の不備やデータの不整合を防ぐためのガバナンスが整ったセルフサービスBIの取り組みは、全体の10%未満にとどまるだろう」

 一体なぜこのような予測が出ているのでしょうか。データの不整合、ガバナンスといったIT部門に関係する領域にヒントがありそうです。ではIT部門の視点から、セルフサービスBIの課題を検証してみましょう。

IT部門が注目すべきセルフサービスBIの課題

課題1.手軽にはじめられる

 セルフサービスBIツールが登場したことで、ビジネスユーザーは自分のPCで簡単にデータを分析できるようになりましたが、手軽さゆえの弊害も考えられます。セルフサービスBIツールは、IT部門に依頼せずとも業務部門だけで簡単に使い始められます。特にクラウドサービスの場合、分析対象となるデータをそのままアップロードしても本当に問題がないかどうかは、業務部門のみで判断するのではなく、コンプライアンス、セキュリティの観点でIT部門が検証する必要があるでしょう。

課題2.簡単に視覚化できる

 ITリテラシーの高いユーザーであれば、自力で見たいデータを集め、分析することはもちろん不可能ではないと思います。そして、業務部門がセルフサービスBIを活用できるようになれば、これ以上に心強いことはありません。

 しかし、その分析結果やデータは常に信頼できるでしょうか? あるレポートによると、ビジネスパーソンが「Microsoft Excel」などのスプレッドシートで作成するレポートや資料には20~40%の確立で何らかの誤りが含まれているといいます。重要な意思決定を行う際の拠り所となる分析結果やレポートに誤りがあれば、企業にとって大きな損失になりかねません。

 データを意思決定や現場のアクションにつなげるためには、データの信頼性が重要な鍵となります。そしてデータの信頼性は、業務部門のユーザーではなくガバナンスの観点からIT部門がリードするべきではないでしょうか。

セルフサービスBIの課題
セルフサービスBIの課題(アシスト提供)

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