日本マイクロソフトの「OneDrive for Business」は、企業向けのファイル共有サービスである。複数のユーザーでファイルを共有したり、「Office Online」と連携してドキュメントを共同編集したりできる。
マルチデバイスでの利用にも対応している。ブラウザからのアクセスのほか、Windows、Mac、iOS、Androidで利用するためのアプリも提供する。オフラインのときもファイルを操作できる。
ファイルは、共有設定した場合を除いて自分だけが参照できる。「全員と共有」フォルダなどに配置すると、組織内のファイル共有が可能だ。指定したユーザーや外部のパートナーとファイルを共有することもできる。
ドキュメントのバージョン管理機能を備えており、必要に応じて古いバージョンの表示や復元ができる。同一ドキュメントで共同作業をする際には、Excel Onlineの場合であれば、自分が編集しているセルを自動的にロックしてほかのユーザーとの競合を防いだり、ほかのユーザーが編集しているセルを表示したりする。
専用の同期アプリを利用すると、OneDrive for BusinessライブラリやほかのSharePointサイトライブラリと、ローカルコンピュータを同期できる。同期アプリは、「Office 2013」またはOffice 2013アプリケーションが含まれている「Office 365」サブスクリプションに含まれているほか、無料でダウンロードできる。
転送中と保存中のファイルは、最先端の暗号化方式により暗号化されている。さらに、セキュリティ、コンプライアンス、プライバシの指針に基づいて、ISO 27001、データ処理契約、EUモデル契約条項、HIPAA、FISMA、FERPA、SSAE 16などのグローバルなコンプライアンス基準を満たす。
OneDrive for Businessは、Office 365やSharePoint Onlineに含まれているが、スタンドアロンプランとしても購入可能。スタンドアロンオプションには、Office Onlineが含まれている。

OneDrive for Businessの画面(日本マイクロソフト提供)
用途と機能 | 「Office Online」と連携して共同変種できる企業向けファイル共有サービス |
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特徴 | 複数のユーザーでファイルを共有したり、「Office Online」と連携してドキュメントを共同編集したりできる。マルチデバイスに対応し、Windows、Mac、iOS、Androidで利用するためのアプリも提供する |
クライアント環境 | Windows、Mac、iOS、Android |
格納データ容量 | 1テラバイト |
税別価格 | ユーザーあたり月額540円 |
導入企業 | ヨシカワ、三友土質エンジニアリング、群馬県 健康福祉部 医療介護局 医務課、関西大学、など |