富士ゼロックスの「DocuWorks」は、紙の文書を扱うのと同じような感覚で操作できる文書管理ソフトである。例えば、紙をめくるようにページを切り替えたり、メモを書き込んだり、付箋紙をつけたり、スタンプを押したりできる。同社では「ドキュメントハンドリングソフトウェア」と呼んでいる。
独自の文書作成機能に加えて、「Microsoft Office」で作成した文書ファイルやPDFファイル、画像ファイルなどをドラッグ&ドロップで取り込める。取り込んだファイルは独自の文書形式に変換されるが、元のデータも保持しておける。
複数の文書をまとめる「バインダー」機能も備える。最新版のバージョン8では、複数のフォーマット文書を格納する「入れ物」機能が追加された。画面上で中身が透けて見える「クリアフォルダ」と中身が見えない「封筒」の2種類を用意。DocuWorksファイル以外の文書も格納できるので、例えば図面などCADファイルや作業中のファイルをまとめて保管できる。
そのほかにも、(1)Windows Searchを利用するインデックス検索、(2)同社のファイル共有サービス「Working Folder」を文書トレイの保存先にして社外とやり取りする機能、(3)ほかのユーザーとワークスペースを共有する「ご近所Desk」――などが追加された。ご近所Deskは、共有したい文書を「ご近所」内の「自分の机」に置くだけで、DocuWorks Deskを開いている人と情報を共有できる機能である。
独自フォーマットの文書を閲覧するビューアを無償で提供する。ビューアはWindows、Mac OS X向けのほか、iOSとAndroid向けもある。
用途と機能 | OfficeやPDFなどのファイルを管理できる文書管理ソフト |
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特徴 | 紙の文書を扱うのと同じような感覚で操作できる。複数の文書をまとめる「バインダー」機能、複数のフォーマット文書を格納する「入れ物」機能などをそなえる |
税別価格 | 1ライセンスあたり1万5800円 |
導入企業 | 埼玉大学、川口市役所、高津税理士事務所 |