グーグルの「Google Drive for work」は、企業向けのクラウドストレージサービスである。データの保存容量が無制限であるほか、管理者向け機能やセキュリティの強化が図られている。
業務で使用するファイルやフォルダ、バックアップをクラウドで無制限に保存できる。クラウド上にあるファイルには、PCやスマートフォン、タブレットなどからアクセスできるため、作業中のデータに必要なときにいつでもアクセスできる。
管理者向けには、ユーザー管理、携帯端末管理による端末のセキュリティ保護、共有権限を設定できるほか、監査とレポート機能を備える。デバイスとデータセンター、データセンター間でのデータ転送や、携帯端末へのデータ保存の際にはデータを暗号化する。
Google Drive for Workと同社のデータセンターは、SSAE 16/ISAE 3402 Type II, SOC 2やISO 27001、Safe Harbor Privacy Principlesなどのセキュリティ基準を満たし、FISMA(米連邦情報セキュリティマネジメント法)やFERPA(家族教育の権利とプライバシー法)、HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)といった地域や業種による規制に対応する。
Google検索の機能を用いたファイル検索では、画像や手書きメモのPDFファイルの検索もできる。画像や文書などのデータを対象にした、米国での裁判で対応が求められる電子証拠開示(eディスカバリ)にも使える。アーカイブサービス「Google Apps Vault」を利用して、ドライブ内のコンテンツを検索したりエクスポートしたりできる。
共有ファイルの更新情報の自動記録機能や、ドキュメントやファイルを以前の状態に戻せるバージョン管理機能などを備える。仕事のデータを安全に保つための機能を利用しながら、仕事用のアカウントと個人アカウントをシームレスに切り替えて利用できる。

Google Drive for workの管理画面(Google提供)
用途と機能 | インターネット上のストレージサービス「Google Drive」の企業向けサービス |
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特徴 | データの保存容量を無制限にしたほか、管理機能やセキュリティを強化。Googleのデータセンターネットワークにより、99.9%の稼働率で24時間365日のデータアクセスを実現する。 |
クライアント環境 | Windows、Mac、iOS、Android |
格納データ容量 | 無制限(5ユーザー未満のアカウントではユーザーあたり1TB) |
税別価格 | 月額ユーザーあたり1200円 |
発表日 | 2014年6月25日 |