OpenShift Dedicatedは、米Red Hatが提供する、エンタープライズITの開発チームを対象とする新しいクラウドベースのサービス。すべてのAmazon Web Services(AWS)ホスティングリージョンのRed Hatユーザーに対して全世界で提供しており、AWSの東京リージョンでも12月15日に開始した。今後も、その他のパブリッククラウド向けにサポート範囲を拡大する。
今回のOpenShift Dedicatedの提供開始により、Red HatのPaaS「OpenShift」に、以下のような第3の消費モデルが誕生するとしている。
- OpenShift Enterprise:自社で選択したオンプレミスまたは認定クラウドプロバイダ上で、OpenShift インスタンスを導入し、管理したい組織向けに設計された製品。
- OpenShift Online:AWS上にホスティングされたマルチテナント環境を利用して、パブリッククラウド内のサービスとして、OpenShiftにアクセスすることを希望する個々の開発者またはチーム向けの製品
- OpenShift Dedicated:AWS上で動作するOpenShiftインスタンスのデプロイ、管理、およびサポートにRed Hatの技術を使用したいエンタープライズIT組織向けの最新製品
OpenShift Dedicatedは、7月に提供を開始したOpenShift Enterprise 3.1のDockerコンテナとKubernetesオーケストレーション技術を含む。個々の開発者がRed Hatのサポート付き共有パブリッククラウドでアプリケーションの構築、立ち上げ、ホスティングを実施するためのRed Hat製品「OpenShift Online」を基盤としている。
OpenShift Dedicatedの基本パッケージは、隔離されたシングルテナントと、100GBのSSDベースのストレージ、48TBのネットワークiops、コンテナベースのアプリケーションを導入するための9つのノードからなるリソースプールを含む。
システム管理とセキュリティ制御によって、個々のユーザーが自社のクラウド環境をカスタマイズでき、VPNとAmazon Virtual Private Cloud(VPC)機能を使用して、より安全にアクセスすることが可能。また、OpenShift Dedicatedを使用すると、OpenShift上で開発/デプロイされるアプリケーションから、Red Hat JBoss Middlewareのコンテナに最適化したサービス、統合、およびビジネスプロセス機能へのアクセスも可能となる。