三菱電機ビジネスシステムは1月25日、「関数型暗号」技術とクラウドサービスを利用したファイル共有サービス「パッケージプラス トランスポーター」の提供を開始した。企業間で機密情報を安心、安全にやり取りすることができる。

概要イメージ図(三菱電機ビジネスシステム提供)
機密情報や個人情報の漏えいや改ざんは、ひとたび発生すると企業経営の根本を揺るがしかねない深刻な社会問題へと発展するケースが少なくない。その一方で、これまでの紙や電子メディアで処理されてきた企業間のデータ受け渡し業務は、ネットワークでのファイル共有サービスの利用が急速に高まりつつある。
パッケージプラス トランスポーターは、同社の関数型暗号を用いて暗号文のアクセス権限を制御する機能を暗号文自体に取り込んでいる。仮に復号のための鍵を持っていても、人事異動などで所属や役職といった属性が変われば、復号できなくなるようになっている。同社のクラウドサービス「DIAPLANET」で提供する。

関数型暗号イメージ(三菱電機ビジネスシステム提供)
主な機能は次の通り。
- ファイルのアップロード、ダウンロード、削除
- ファイルの暗号化、復号
- ファイル交換のログ参照
- ダウンロード通知、自動ダウンロード
- ファイル交換の相手先設定
- 利用者名、相手先名の変更
- 変更ログの参照
税別価格は5ユーザー単位で月額4000円から。動作環境は、「Windows 7/8.1/10」「Windows Server 2008 R2/2012/2012 R2」。「Microsoft .Net Framework 4.6」が必要。