MAHO-PBX NetDevancerのポイント
- 短縮や保留、着信拒否、留守録音、自動音声応答、時間別応答など搭載
- 電話会議にも対応、設定済みの専用番号に発信して参加
- 仮想アプライアンスはユーザー企業のクラウド環境に組み込むことが可能
MAHO-PBX NetDevancerの製品解説
まほろば工房の「MAHO-PBX NetDevancer」は、企業内の電話で活用される構内交換機(PBX)の機能をTCP/IPネットワーク上で担うIP-PBXシステム。物理アプライアンス型の3モデルに加えて、クラウド上でも利用できる仮想アプライアンスモデルも用意している。
短縮ダイヤルやコールパーキング(保留)などの基本機能に加えて、ブラックリストによる着信拒否やボイスメールによる留守番電話、自動音声応答(Interactive Voice Response:IVR)、時間別応答、通話情報連携などの機能を備える。
時間別応答では、曜日や時間に応じて留守録音や転送などを設定可能。部署ごとに割り当てられた外線番号ごとに留守録音や転送などを個別に設定できる。
通信プロトコル「SIP」(Session Initiation Protocol)に対応したIP電話機を利用できるので、同社推奨の電話機以外でもスマートフォンの電話アプリや構内放送用のページング装置と連動して通話することも可能だ。LANケーブルに接続すれば良く、電話専用線は不要。IPネットワークがあれば、拠点間を相互に接続して通話も内線化できる。
スマートフォンからNetDevancerに接続すれば、登録されているアドレス帳から発信できる。スマートフォンなどの顧客情報を登録する必要がない。スマートフォンでボイスメールや通信履歴確認なども可能。ソフトフォンを利用してスマートフォンを内線電話として利用することも可能だ。
別途提供されるサービス「MobileWarp」も利用できる。オフィスに設置されたNetDevancerとMobileWarpを接続して電話ソフトをインストールしたスマートフォンをオフィスの内線端末として活用することもできる。
NetDevancerでは電話会議を開くこともできる。設定済みの電話会議専用番号に発信すると電話会議に参加できる。接続されている内線電話はもちろん、拠点間接続先の内線電話も参加可能。
運用面でもウェブでの管理画面から日々の運用が容易になる。端末の増減、内線番号の振り替えなどは、管理者がリモートからウェブ操作で設定することが可能だ。
物理アプライアンスは200人までに対応する「MAHO-PBX NetDevancer Lite」、500人までに対応する「MAHO-PBX NetDevancer Uni」、1000人までに対応する「MAHO-PBX NetDevancer Pro」。
仮想アプライアンス「MAHO-PBX NetDevancer Cloud」はハイパーバイザ「VMware ESX 5.5」とAmazon Web Services(AWS)の仮想マシンサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」で稼働する。
NetDevancer Cloudは既存のSaaS型PBXとは異なり、ユーザー企業のクラウド環境に組み込むことが可能。ユーザー企業が個別に構築している仮想私設網(VPN)の内側、社内網の中に専用のPBXを活用することになる。通信事業者などが提供するVPNサービスやイーサネット専用線サービスと併用することでオフィスとクラウド環境の間を帯域を確保した状態で結んで安定した通話環境を構築できる。
用途と機能 | クラウドに組み込めるIP-PBX |
---|---|
特徴 | LANケーブルに接続すれば良く、電話専用線は不要。IPネットワークがあれば、拠点間を相互に接続して通話も内線化。電話会議にも対応、接続されている内線電話はもちろん、拠点間接続先の内線電話も参加可能 |