技術に干支というものがあるなら、2015年はビッグデータ年になっていただろう。
企業が意思決定のためにあらゆる形式のデータを使うようになればなるほど、消費者は、企業のデータによって自らの生活と習慣をより詳しく知ることになる。
こうした動きのなかで、2016年は情報経済にとって重大な1年になるだろう。本記事では、2016年に注目されると思われる、データ利用に関する5つのトレンドを紹介する。
1.企業の資産としてのデータ
データの理論上の価値を認識することと、その価値にもとづいて行動することは別物だ。GartnerのDoug Laney氏によると、企業はこれまで口先でそう発言してきたが、収集/生成/管理/配信方法の面でデータを資産とみなす態度をとっていないという。ただし、データを資産と考える企業が増えており、状況は変わりつつある。
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