キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は1月21日、Wi-Fi経由でモバイル端末などからワイヤレス投写できる新製品「ミニプロジェクター C-10W」を2月上旬に発売すると発表した。オープン価格だが、市場想定価格は税別4万9800円。
本体サイズは幅111mm×奥行き111mm、高さ17.2mm、重さは260gで携帯性に優れ、外出先のプレゼンテーションなどで使用するために手軽に持ち運びできる。Wi-Fiに対応し、ルータなどのアクセスポイント(AP)を経由して接続できるほか、APがない環境でもプロジェクタとスマートフォンなどを直接接続できる仕組みとなっている。

ミニプロジェクター C-10W(キヤノンMJ提供)
バッテリを内蔵し、電源なしでの駆動時間は約1.5時間。輝度100ルーメンのLED光源を採用することで約1万時間の長寿命を実現し、毎日5時間使用しても約5年間はメンテナンス不要だとしている。
キヤノンMJでは、2015年のビジネスプロジェクタの市場規模は、世界市場で約700万台、国内市場で約18.5万台と見込んでいる。2016年には、世界で約736万台、国内で約19万台と予想。今後は接続機器の高解像化に伴い、WUXGA(1920×1200画素)クラスの高解像度製品や、室内を暗くしなくても鮮明な映像を投写できる高輝度モデルが普及する一方で、スマートフォンやタブレットの普及とともにモバイル用途の市場成長が見込まれると分析する。