KYODOUの「ShiftMAX」は、従業員の勤怠と勤怠予定(シフト)を管理するためのクラウド型システムである。Microsoft Excelをユーザーインターフェースに使うことで使用者の負担を軽減し、柔軟性の高いカスタマイズ性を有している。データの格納と保管には、NTTコミュニケーションズのデータセンターを利用する。
スマートフォンやPCからインターネット経由でリアルタイムに打刻や管理をすることで打刻ミスや不正打刻を防げるほか、日々のタイムカード管理や月末の集計作業の負担を軽減できる。打刻は、ICカード認証、暗証番号認証、指静脈認証のほか、各自のスマートフォンや携帯電話、PC、タブレットのブラウザに対応する。
勤務予定の管理では、予定と実績を比較することにより、迅速で的確な人員配置、シフト作成を支援する。従業員の二重配置や勤務義務日数の超過があった場合は自動的にアラートを出す。条件が異なるさまざまなシフトをクラウド上で統合できるため、複数の事務所、営業所間のシフトを本部のExcelで一括管理し、日別、週間別、月間別、個人別で確認できる。
締め処理の状況管理は、有給休暇付与と残管理、時間有休の対応、割増率の引き上げ、有給休暇の時間単位での取得などに対応。裁量労働制への対応や平均賃金の算出、私用による外出など勤務時間に含めない外出のデータ管理もできる。勤怠データの出力機能では、出勤簿明細項目を設定できるので、「弥生給与」「給与奉行」「PCA給与」などの自社で使用している給与ソフトに合わせた形式で出力できる。
Excelを利用するため、項目に色を付けたり、項目を追加または非表示にしたりできるほか、コピー&ペーストで繰り返し項目を設定できる。完成したシフトをクラウドにアップロードすれば、従業員の打刻を自動集計する。Excelファイルを開いてIDとパスワードを入力後、「クラウドに接続」ボタンを押せばクラウドから最新データをダウンロードできる。打刻機からの打刻はExcel画面にリアルタイムで反映する。

ShiftMAXの利用イメージ(KYODOU提供)
用途と機能 | Excelとクラウドのハイブリッド型シフト勤怠管理システム |
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特徴 | Excelをユーザーインターフェースに使うことで使用者の負担を軽減し、柔軟性の高いカスタマイズ性を持っている。データの格納と保管には、NTTコミュニケーションズのデータセンターを利用する |
税別価格 | 初期費用20万円から。1人あたり月額300円から |
導入企業 | 東洋ハイテック、カシオマーケティングアドバンス、セコムジャスティック、エスシーエスピー、ライフ・セキュリティー・サービスなど |