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Archives:「Apple SIM」で注目--MVNOを手掛ける可能性

「複数のSIMカードを持ち歩いて随時差し替えて使うのが当たり前」といった地域もある。アップルがこのSIMのビジネスについて、どんな取り組みをしているのか。2014年10月21日のZDNet Japanの記事を振り返ってみたい。

日本でもSIMロック解除が実施され、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクを中心とした通信キャリアだけでなく、ドコモなど主要通信会社の回線を借り受ける「MVNO」形式で、IIJ、ソネット、楽天などいわゆる「格安スマホ」サービスを展開する企業が増えてきた。海外でもこの動きがある。「複数のSIMカードを持ち歩いて随時差し替えて使うのが当たり前」といった地域もある。アップルがこのSIMのビジネスについて、どんな取り組みをしているのか。2014年10月21日のZDNet Japanの記事を振り返ってみたい。(アーカイブ特集「アップルの光と陰」

 Appleが、汎用性の高い独自規格のSIM(Subscriber Identity Module)カード「Apple SIM」を新しいiPadに採用してきたことを受けて、同社が将来的に「新しいタイプのMVNOサービス実現を視野に入れている可能性がある」との見方が改めて浮上している。


 AppleがかつてオリジナルのiPhone投入に向けて調査を進めていた際に「MVNOの可能性も検討していた」というのは、一部でわりと知られた話かと思う。Fred Vogelsteinの書いた『アップルvs.グーグル:どちらが世界を支配するのか(原題:「Dogfight: How Apple and Google Went to War and Started a Revolution」)』には、「AppleがSprintの回線を借りてMVNOをやるとのアイデアにSteve Jobsが乗り気になっていた」などといった記述もある。

 この時は、Cingular(旧AT&T)のある幹部が「画期的なiPhoneでそんなこと(MVNO)を始められてしまっては大変」とApple側を説得し、「携帯電話会社をやるとなれば、加入者者への対応やら料金徴収やら、大変=面倒くさいこともたくさん出てくる」「(携帯通信分野の経験値が皆無に等しかった当時の)AppleがいきなりMVNOまでやるのは得策ではない」云々と口説いて、なんとか自社との独占契約にこぎつけたといった経緯があったらしい。

 その当時――2007年以前と比べれば、Appleが現在この分野で有する影響力が比較にならないほど大きなことは言うまでもない。決済に使えるiTunesのアカウント数(約8億件)もたくさんあれば、米国など一部の地域では、携帯電話会社の流通網に頼らなくてもなんとかなりそうなほどのApple Storeや大手家電量販店などの小売拠点もある。

 現時点で不足しているのは、さしあたり割賦販売に関する与信付与の機能くらいだろうが、それも外部のサービス提供者を見付けるのは比較的簡単な事柄かもしれない。

 そういう状況だから、このApple SIMがiPhoneにも搭載されるとなると、携帯通信市場はちょっと大変なことになる…。WSJやThe Verge、QUARTZの記事にはそんなことが書かれてある。

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