インクリメントPは1月13日、Windowsフォーム向けの業務用地図ソフトウェア開発キット「MapFan SDK for Windows」を発売した。業務用アプリケーションにオフラインで動作する地図機能を組み込めるようになる。物流や配送システムへの利用が想定されている。
具体的には、地図表示、住所検索、ルート検索機能をアプリケーションに組み込める。地図の見た目のカスタマイズ、面積と距離の計算、緯度経度と測地系の変換などの機能も備える。機能は全てオフラインで動作するため、高いセキュリティが求められる業務用システムなど、インターネットに接続できない環境においても活用できる。
また、通常のルート検索に加え、大型車の通行に規制が敷かれている道路を回避したルートを探索する「大型車規制考慮ルート検索」と、設定した複数の立ち寄り地を効率的に回るルートを自動で計算する「巡回ルート検索」など、特殊なルート検索機能も備える。

大型車規制考慮ルート検索結果(インクリメントP提供)
地図の更新データは月1回のペースで提供される。鮮度の高い地図情報を用いたアプリケーションを作成できる。地図データの利用には別途地図ライセンスを購入する必要がある。価格は個別見積もりとなっている。