日本デジタル研究所(JDL)の「JDL IBEX Enterprise会計」は、データベース「Microsoft SQL Server」対応の企業会計システムである。年次、中間、四半期、月次の各決算への対応をはじめ、部門管理、予算管理、資産管理、減価償却計算、キャッシュフロー計算、法人税や消費税の申告処理(オプション)に利用できる。
作成したデータは、Excelなどのソフトウェアと直接連携できるので、会計データの数値をもとにした資料や帳表を容易に作成できる。また、作成した財務帳表は、紙への出力に加えて、すべてPDFファイルに電子化できるため、企業のペーパーレス化を推進できる。
SQL Serverに対応しており、企業の業務システムとスムーズにデータを受け渡しできる。さらに、各支社、事業所のクライアントPCから、ネットワークを通じて本社のサーバにアクセスして経理処理を進めることで、全社の財務状況をリアルタイムに把握できる。
インターネットを通じて会計事務所とデータの受け渡しが可能なため、監査や申告書の作成を顧問会計事務所に依頼している場合は、会計事務所と連携して処理できる。会計事務所は、企業が送信したデータを利用して監査、申告書を作成でき、処理を効率よく進められる。
製品ラインアップはソフトウェア版のほか、同社独自のハードウェアと組み合わせたシステム版がある。ソフトウェア版は、SQL Server 2012 R2 Express Editionを含む。システム版には、「Windows Server 2012 R2」搭載サーバを使用する大規模LANシステム版と中規模LANシステム版、Windows 10 Pro搭載PCを使うスタンドアロン版がある。
大規模LANシステム版と中規模LANシステム版では、複数のクライアントコンピュータからの同時入力と同時実行処理に対応する。同じ月の伝票を複数の担当者で入力するほか、ある担当者が前月の月次資料を作成中に、別の担当者が当月のデータを入力、また別の担当者が中間決算資料を作成するといった処理を同時に実行できる。

JDL IBEX Enterprise会計のデータ連携のイメージ(JDL提供)
用途と機能 | SQL Server対応の企業会計システム |
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特徴 | 年次、中間、四半期、月次の各決算への対応をはじめ、部門管理、予算管理、資産管理、減価償却計算、キャッシュフロー計算、法人税や消費税の申告処理(オプション)に利用できる |