EAI/ESB

データ連携の進め方--手法と製品を解説する

今回は、データ連携の実現方法や、連携ソフトウェアとその特徴を紹介したいと思います。

データ連携ソフトウェアの利用

 このようなことを避けるには、データ連携基盤を構築することが一番です。データ連携をするときは必ずこのシステムを経由させる、といったルールを作ってしまえば、言語やフレームワークが変わることもありません。また、インターフェースのルールを作ってしまえば、仕様書なども最低限ですんでしまいます。

 このときに便利なのがデータ連携ソフトウェアです。先程は、ソフトウェアベンダーがスクラッチから開発することになることが多いと書きましたが、昨今の現場ではソフトウェアベンダーがそういったデータ連携ソフトウェアを一緒に提案するケースも増えてきています。ソフトウェアベンダーにとっても、データ連携部分はどちらかというと周辺の開発であり、他のシステムに影響を受けやすい部分なので、できるだけ共通のツールを使って省力化したいというのが本音なのかもしれません。

 また、ひとことでデータ連携ソフトウェアといってもさまざまなタイプがあります。

 まずはEAIとよばれる製品です。Enterprise Application Integrationの略でエンタープライズアプリケーション統合とも呼ばれます。企業内のシステムとシステムをつなぐことを主な目的としたツールです。また、どの製品も比較的他の用途に使える製品が多いのも特徴です。今回の連載はこのカテゴリの製品をターゲットとして書かれています。

 次にETLと呼ばれる製品です。こちらはExtract、Transform、Loadの略で、システムからデータを抽出、変換、加工し、主にデータウェアハウスなどに読み込むためのツールです。最近では、ETLではなくLoadとTransformのタイミングを逆にするELTという考え方も普及してきています。これはデータの変換や加工は利用直前までするべきではないという考え方です。ETL、ELTどちらにしても、このカテゴリのツールで実現することができます。

 その他にも、EDI(Electronic Data Interchange)、ESB(Enterprise Service Bus)、SOA(Service Oriented Architecture)といったキーワードをもった製品が数多くあります。それぞれ独自の特徴を持っていますので、検索してみると良いでしょう。

内製化

 EAI製品やETL製品の中には、アイコンをつないで連携処理を作ることができる製品が数多くあります。これは、非プログラマーであっても業務やデータ構造を知っていれば連携処理を作成することができるように作られています。

 先ほど、システムを使用しているとデータ連携部分を変更しなければならなくなることが出てくると書きました。こうした場合、もし仮にソフトウェアベンダーに依頼せずに自分たちで改修できれば、これに越したことはないですよね。こうした非プログラマーでも簡単に改修できるようなツールを使っておけば、急なシステム変更が起こった時でもすぐに対応できるようになるのです。つまり、データ連携部分の内製化です。

 ただし、一見アイコンをつないで簡単にデータ連携できるように見えても、最終的にプログラミングが必要になるといった製品も中には存在します。また、単純にアイコンをつなぐという中にもプログラム的な用語や要素を理解していないと使いづらい製品もあります。したがって、製品を選定する場合には、内製化するのかどうか、内製化する場合は部門のメンバーのスキルにあった製品かどうかを見極めることを忘れないようにしましょう。

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