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SDN座談会(4):ネットワークからアプリケーションを理解することの重要性

ネットワークをより柔軟にできるというSDNに関連した製品やサービスを手掛けるベンダー5社に集まってもらった座談会の最終回。IT部門がいかにSDNを導入すべきか、そこからネットワークからアプリケーションを理解することの重要性が見えてくる。

 最近は「Industrie 4.0」やIoT(Internet of Things、モノのインターネット)などと言われていますが、社内に存在している生産計画というようなプロセスを外部の利用者にAPIで解放するという動向が生まれてきます。いったん外部に解放すると処理ボリュームが読めないことがあるという前提で自動化をしなければいけない。また、外部に公開するアプリケーションは高速な改善が求められ、トライ&エラーから学習し作り直して改善する、ということが求められます。

 逆に社内だけで利用する固定的な基幹業務を動かしている運用を自動化しても、自動スケーリングもしないし仮想サーバの移動もないというようなことであれば、行き過ぎた自動化ということになりかねません。そういった意味で適用対象を誤ってしまうことでSDNに対して失望しないようにしなければなりません。IT部門は、その2つを上手にバランスして、正しいテクノロジを当てていく目利きというところが大事だと思います。

日本IBM グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 サービス・デリバリー 技術理事 ディスティングイッシュド・エンジニア 山下克司氏
日本IBM グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 サービス・デリバリー 技術理事 ディスティングイッシュド・エンジニア 山下克司氏

 SDNの将来に関しては、オープンであるということが重要です。特定の製品やサービスにロックインされてしまうというところは近年問題になりつつあります。こうしたロックイン問題にはオープンソースである(Linuxカーネルの仮想化基盤)「KVM」、コンテナの「Docker」、(IaaS環境構築基盤ソフトウェア)といった対抗軸がちゃんとできているので、過去Windowsに対してLinuxができてきたように、オープンソースはクラウドやSDNの市場を活性化すると思います。

 今はハイパーバイザはVMWare一色ですが、KVMもOpenStackとセットで成熟度が上がっていますし、コンテナ実装のニーズも生まれてきて「もうハイパーバイザのオーバーヘッドはごめんだ、コンテナでサービスを0.2秒で起動したい」というニーズも出てきているので、サーバの稼動環境もVMだけではなくなるのではないでしょうか。

 ベンダーとしてはオープンソースと、それぞれの製品をバランスして動いていくだろうと思います。IBMは現在オープンソースに注力をしてオープンクラウドという戦略の上で動いていますが、クラウドやSDN市場全体の健全な成長を見守っていきたいという考えです。

SDNが当たり前の時代がやってくる

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