シマンテックの「Email Security.cloud」は、クラウド型のメールセキュリティサービスである。メールを送受信する際にクラウドサービスを通過するような仕組みになっており、クラウドでメールの本文や添付ファイルを検査する。対応するメールシステムは、クラウドサービス「Microsoft Office 365(Exchange Online)」「Google Apps(Gmail)」、オンプレミスの「Microsoft Exchange」など。このほかのメールシステムにも対応可能だとしている。
Email Security.cloudの主なセキュリティ機能は、(1)大量のスパムメールや未知のものも含めたウイルスを検知、防御する「アンチウイルス、アンチスパム」、(2)エンドユーザーが設定したルールに基づいて機密情報や不適切な内容の流出を防ぐ「コンテンツイメージコントロール」、(3)すべてのウェブリクエストをリアルタイムでスキャンし、ウイルスやスパイウェアによる感染から保護する「ウェブアンチウイルス、アンチスパム」、(4)URL分類データベースで、不適切なウェブサイトへのアクセスをブロックする「URLフィルタリング」である。
同社では、新種マルウェアの検出技術「Skeptic」で標的型攻撃に活用されるメールを防げるとしている。Skepticは、学習型の人工知能をベースとした技術で、アプリケーションのレピュテーション(評判)やジャンクコードの分析、URLリンクが添付されている場合に事前にスキャンする「リンクフォロー」などの技法によって、新種のマルウェアを検出するという。
これらの機能によって、スパムの99%(2バイト文字を含む電子メールでは95%)、既知と未知のメールウイルスに対しては100%の保護を提供できるとしている。

「Email Security.cloud」の仕組み(シマンテック提供)
用途と機能 | メールのセキュリティ機能を提供するクラウドサービス |
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特徴 | スパムの99%、既知と未知のメールウイルスの100%を防御できるとしている |
税別価格 | 1ユーザーあたり年額3420円から(ユーザー数が10~49人でメールに対する防御機能のみの場合) |
導入企業 | 日本ペイント、イエローハット、東海技術センター、など |