クオリティソフトの「QND」は、IT資産管理を中核としたクライアント管理ツールである。PCからハードウェアやソフトウェアに関するインベントリ情報を集め、台帳で管理する機能を備える。
同社のクラウドサービス「ISM CloudOne」と連携すれば、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末も管理対象に加えられる。オフラインPCやインベントリを収集できない周辺機器は、手動で台帳に登録することで資産を管理できる。
このほか、(1)PCに任意のソフトウェアを配布してインストールするファイル配布、(2)PCのデスクトップ環境を管理者が直接操作したり、リアルタイムでホストの状態やログイン状況を監視したりするリモートコントロール、(3)レジストリや設定ファイルの値の変更やアカウントの追加、パスワードの変更などを実施する構成維持、管理機能を提供する。
セキュリティを制御する機能も備える。Windows Server Update Services(WSUS)と連携したセキュリティパッチの適用や、利用禁止ソフトウェアの起動制御、未知のPCのネットワーク接続遮断といった機能を提供する。
これらに加えて、ライセンス管理と操作ログの取得機能を備えている。
動作環境は、サーバがWindows Server、クライアントがWindows、Mac OS、Linux、Solaris、FreeBSDに対応する。StandardとAdvancedという2つのエディションがあり、後者は使用許諾契約に基づいたライセンス管理、外部メディア制御、ウェブフィルタリングなどの機能が追加されている。

QNDの管理コンソール(クオリティソフト提供)
用途と機能 | IT資産管理を中核としたクライアント管理ツール |
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特徴 | IT資産管理の基本機能に加えて、セキュリティ管理、操作ログ取得、外部メディア制御などPC管理の利便性を高める機能を統合 |
税別価格 | QND Standard:80万3000円(100クライアントの参考価格) |
導入企業 | リコー、日経印刷、など |