日本マイクロソフトの「Azure SQL Data Warehouse」は、IaaS/PaaS「Microsoft Azure」にデータウェアハウスを構築して提供するクラウドサービスだ。リレーショナルデータと、非リレーショナルデータの両方にまたがるクエリを実行できる。同社の大量並列処理(MPP)アーキテクチャを採用しており、高速な処理を可能にしている。
ストアドプロシージャ、ユーザー定義関数、テーブルパーティション分割、インデックス、照合順序など、エンタープライズ規模のデータウェアハウスに期待される機能が含まれる。オンプレミスとクラウド間でデータを移動させることも可能だ。データを抽出、変換、ロードするETL処理を利用できる。
利用料金は、処理能力とストレージで別々に発生する。データは、非構造化データを格納するストレージサービス「Azure Storage BLOB」に格納される。処理能力は必要とするクエリパフォーマンスに対してのみ料金が発生する。利用する処理能力の拡大、縮小は数分で実行できる。処理をしていない時間は、ストレージについてのみテラバイト単位で料金が発生する。
Azure SQL Data Warehouseは「Microsoft SQL Server」のTRANSACT-SQL(TSQL)構文を使用。ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの「Power BI」やパイプライン管理サービス「Azure Data Factory」、機械学習の機能を利用できる「Azure Machine Learning」、ストリーミングデータを分析する「Azure Stream Analytics」とシームレスに連携できる。
用途と機能 | Azureにデータウェアハウスを構築して提供するクラウドサービス |
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特徴 | リレーショナルデータと、非リレーショナルデータの両方にまたがるクエリを実行できる。ストアドプロシージャ、ユーザー定義関数、テーブルパーティション分割、インデックス、照合順序など、エンタープライズ規模のデータウェアハウスに期待される機能が含まれる |
税別価格 | 1時間あたり99.96円から利用可能 |
現行版の提供開始日 | 2015年4月 |