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MapR:単一障害点排除で可用性向上、独自ファイルシステムのHadoopディストロ

 MapR Technologiesの「MapR」は、分散並列処理プログラミングフレームワーク「Apache Hadoop」の商用ディストリビューション。高可用性や障害回復、セキュリティ、データ保護などのエンタープライズ向け機能を装備。読み書き可能なNASとしてHadoopに容易にアクセスすることを可能にしている。

 HadoopはApacheのオープンソースプロジェクトで開発を進めている、大規模データを複数のコンピュータ上で分散処理するフレームワーク。MapRは、C/C++で再設計した独自のファイルシステムを採用。ファイルのメタデータを管理するネームノードを分散して配置、実行単位を管理するジョブトラッカーに高可用性機能を付加するなど単一障害点を排除した。

 MapRは、Hadoop分散ファイルシステム(HDFS)と100%バイナリ互換。読み書きできるだけでなく、NFSマウント可能な分散ファイルシステムの機能を提供する。

 アプリケーションごとに複数のクラスタ環境が必要になる、ほかのディストリビューションと異なり、分散ファイルとデータベーステーブルを1つの統合レイヤで処理するように設計されている。

 Hadoopなどで稼働する分散型の列指向NoSQL「Apache HBase」などの操作系アプリケーションと、スキーマフリーのSQLクエリエンジン「Apache Drill」やHadoopにデータウェアハウス環境を構築できる「Apache Hive」、大規模並列処理(Massively Parallel Processing:MPP)のSQLクエリエンジン「Impala」といった解析系アプリケーションを1つのクラスタで実行可能にした。

 MapRの製品には、HadoopデータベースとHadoopディストリビューションを単一基盤で提供する最上位版「MapR M7 Enterprise Database Edition for Hadoop」と、エンタープライズ向けの可用性とデータ保護を実現した標準版「MapR M5 Enterprise Edition」がある。ほかに機能を制限した「MapR M3 Community Edition」が無償で提供されている。

 2015年9月に提供開始したMapR 5.0では、リアルタイム性、セキュリティ、セルフサービス型のデータ検索とアジリティで機能を拡張。HBase互換オペレーショナルデータベースである「MapR-DB」とオープンソースの全文検索エンジン「Elasticsearch」のリアルタイム同期を導入したほか、JSON形式のログファイルを介して包括的に監査できるようにした。

MapRの管理画面
MapRの管理画面(MapR Technologies提供)
MapRの概要
用途と機能ビッグデータアプリケーションのためのHadoopの商用ディストリビューション
特徴高可用性や障害回復、セキュリティ、データ保護などのエンタープライズ向け機能を装備。読み書き可能なNASとしてHadoopに容易にアクセスできるようになっている
税別価格要問い合わせ
発表日MapR 5.0を2015年6月9日に発表(提供開始は2015年9月4日)
導入企業リクルートテクノロジーズ、ぐるなびなど

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