A10ネットワークスの「Thunder TPS」は、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃に対する防御機能を搭載したアプライアンス。同社が提供するアプリケーション配信制御(ADC)「Thunder ADC」のDDoS防御機能をベースとして、スタンドアロンのアプライアンスとして製品化した。
Thunder TPSは、ネットワークを通過するトラフィック全体を監視し、異常を検知する。ボリューム攻撃やプロトコル攻撃、リソース攻撃、その他の高度なアプリケーション攻撃を含む多様なクラスの攻撃を検出し、そうしたトラフィックを遮断することでサービス中断を回避する。
対応するスループットは、エントリモデルで10Gbps、ハイエンドモデルが155Gbps。CPUとしてIntel Xeon(4コアまたは10コア×1基、または12コア×2基)を搭載、メモリの容量は16G~128Gバイトである。すべてのモデルが1Uサイズのきょう体で提供される。
サードパーティの攻撃検知システムとの連携も可能。APIを公開するほか、ソフトウェア開発キット(SDK)を提供する。
2015年3月に提供開始した最新ソフトウェア「Thunder TPSリリース3.1」では、プログラミングできるポリシーエンジンを提供。このほか、高度なDDoS攻撃緩和機能の追加で、最近発見された脆弱性「POODLE」を狙った攻撃にも対応した。

ミドルレンジモデルのThunder 3030S TPS(A10提供)
用途と機能 | DDoS防御専用のアプライアンス製品 |
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特徴 | ロードバランサのThunder ADCのDDoS防御機能をベースとして専用のアプライアンスとして製品化 |
税別価格 | ミドルレンジモデルの「Thunder 3030S TPS」:130万円 |
導入企業 | 英C4L |