日本ヒューレット・パッカードの「HPE 3PAR StoreServ」は、記憶媒体にフラッシュメモリを採用したストレージ。SAN(ストレージエリアネットワーク)でスケールアウト型で運用できる。

3PAR StoreServ 8400の外観(HPE提供)
3PAR StoreServには、企業システムのエントリレベルからハイエンドレベルまでをカバーする3PAR StoreServ 8000シリーズと、データセンターなど超大規模システム向けの3PAR StoreServ 20000シリーズがある。いずれのシリーズにも、全ての記憶媒体をフラッシュメモリとしたオールフラッシュ構成と、ハードディスクドライブ(HDD)をサポートするコンバージドフラッシュアレイ構成の2種類を用意する。
物理的な最大記憶容量は3PAR StoreServ 8000シリーズが750T~3000Tバイト、3PAR StoreServ 2000シリーズが3932T~6000Tバイト。独自の「シンテクノロジ」を利用した圧縮機能でデータ容量を半分以下に圧縮可能だとしている。同社では、従来型のストレージから3PAR StoreServに移行する顧客に対して、ストレージ容量の50%削減を保障する「3PAR Get Thin Guarantee」プログラムを提供している。
「HP 3PAR Priority Optimization」ソフトウェアを使用すると、アプリケーションごとにデータ入出力のレイテンシ(遅延)を最短0.5ミリ秒まで設定できる。これによって、多数のアプリケーションを統合するマルチテナント環境でもサービスレベルを維持することが可能になる。
サポートするOSと仮想化環境は、Microsoft Windows Server、同Hyper-V、HP-UX、Linux、VMware、Oracle Solaris、Citrix XenServer、IBM AIX、HP OpenVMS、Apple OS Xである。
用途と機能 | SAN向けのスケールアウト型ストレージ |
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特徴 | 記憶媒体にフラッシュメモリを採用。ハードディスクと混在したモデルとオールフラッシュのモデルを用意 |
税別価格 | エントリモデルの3PAR StoreServ 8200が200万円~ |
導入企業(ユーザー) | ライオン、豊田自動織機、NTTPCコミュニケーションズ |