ブロケードコミュニケーションズシステムズの「Brocade Virtual Traffic Manager」は、ソフトウェアベースの負荷分散装置(ロードバランサ)だ。レイヤ7のアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)として機能し、ウェブサーバやアプリケーションサーバの負荷を分散し、処理を効率化できる。
ハードウェアベースの負荷分散装置との違いは、拡張性の高さにある。より高い処理能力が必要になった際には、ライセンスキーを切り替えるだけで、トラフィック容量を拡張可能だ。最上位の無制限ライセンスでは、ライセンスの切り替えも不要で柔軟にパフォーマンスを増減できる。
負荷分散の手法にも特徴がある。分散対象に均等にリクエストを振り分けるラウンドロビンといった基本的な負荷分散アルゴリズムに加え、処理をスクリプトで記述し、さまざまな状況に応じて処理方法を変更できる。
SSLの暗号化と復号処理についても、Brocade Virtual Traffic Managerで処理可能なため、ウェブサーバやアプリケーションサーバへの負荷を減らせる。
用途と機能 | ソフトウェアベースのアプリケーションデリバリコントローラ |
---|---|
特徴 | ハードウェア製品に比べ、リソースの追加と変更を柔軟にできる |
導入企業 | 朝日新聞、カルビー |
現行版の提供開始日 | 2015年8月 |