富士通の「FUJITSU Server PRIMERGY」は、中小企業のファイルサーバから大企業の業務アプリケーションサーバまでの用途をカバーするPCサーバである。クラスタ向けやハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けの高性能製品、仮想化環境やインメモリデータベースを搭載したアプライアンスなども提供する。対応OSは、Windows ServerとRed Hat Enterprise Linux。仮想化環境は、Hyper-V、KVM、vSphere、XenApp、XenDesktopに対応する。に対応する。
製品のタイプには、タワー型、タワー/ラック型(両形態での利用が可能)、ラック型(1U、2U、3Uの3タイプ)、ブレード型がある。2015年11月時点の製品ラインアップの構成は、(1)タワー型は最大CPU搭載数が1~2基、最大メモリ容量が32G~1536Gバイト、最大ディスク容量が4.8T~72Tバイト、(2)タワー/ラック型は最大CPU搭載数が1~2基、最大メモリ容量が32G~192Gバイト、最大ディスク容量が2.4T~48Tバイト、(3)ラック型は最大CPU搭載数が1~4基、最大メモリ容量が32G~6144Gバイト、最大ディスク容量が2.4T~72Tバイト、(4)ブレード型が最大CPU搭載数が1~2基、最大メモリ容量が512G~768Gバイト(ディスクは搭載しない)――である。
同社は、PRIMERGY用の運用管理ツールとして「FUJITSU Software ServerView Suite」を提供。これは、インストール支援、異常の監視、検知、イベント通知、キャパシティ管理、ストレージの管理、監視、リモート管理、アップデート管理、パフォーマンス測定などの機能を提供するソフトウェア群である。

15コアのCPUを最大4基搭載するラック型サーバ「PRIMERGY RX4770 M1」(富士通提供)
用途と機能 | Windows ServerとLinuxに対応するPCサーバ群 |
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特徴 | 中小企業のファイルサーバから大企業の業務アプリサーバまでをカバー |
税別価格 | エントリ機であるTX1310 M1の最小構成が8万6900円から |
導入企業 | IHI、NTTドコモ、明治安田生命 |