NECの「WebSAM」は、ハイブリッドクラウドに対応した統合運用管理システム。パブリッククラウドとプライベートクラウド、オンプレミスを一元的に管理できることが大きな特徴である。膨大な数のソフトウェア群で構成しており、「WebSAM」を冠した製品は50本以上ある。
提供する機能は、(1)コーポレートマネジメント、(2)オペレーションマネジメント、(3)システムマネジメント――の3つのカテゴリに大きく分類される。
コーポレートマネジメントでは総合管理、サービス管理、資産管理、ID管理などの機能、オペレーションマネジメントではジョブ管理、ソフトウェア配布、プラットフォーム管理、バックアップなどの機能、システムマネジメントではサーバ管理、ネットワーク管理、ストレージ管理、アプリケーション管理などの機能を、それぞれ提供する。
これらに加えて、クラウド管理基盤として、クラウドサービス管理、データセンター運用の自動化といった機能も備える。
WebSAMでは、これらの機能を「WebSAMフレームワーク」と呼ぶ運用管理基盤の上で統合。WebSAMフレームワークは、ライセンス管理やメッセージ管理、インストール管理など、運用管理上の基盤機能を提供するものだ。これらの基盤機能を、サーバ管理やストレージ管理、ネットワーク管理などの機能を提供する製品や、資産管理、業務運用管理などビジネス管理を行う製品が使用することによって、製品導入の共通化と製品間連携の強化を図っている。
同社は、「WebSAM WORKS」というパートナー制度を運用。この制度によって、パートナー企業が提供するハードウェア製品やソフトウェア製品とWebSAMとの連携を促進している。

WebSAMフレームワークの仕組み(NEC提供)
用途と機能 | ハイブリッドクラウドに対応した統合運用管理システム |
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特徴 | パブリッククラウドとプライベートクラウド、オンプレミスを一元的に管理する |
税別価格 | WebSAM SystemManager Manager for Win/Linux(標準機能マネージャ):40万円 |
導入企業 | キヤノンマーケティングジャパン、全日本空輸、NTTドコモ、明治乳業、など |