ビッグデータは、シリコンバレーの選ばれし企業だけのものではない。
確かに、HadoopやMesosなど奇妙な名前のビッグデータプロジェクトを生み出すことと利用することの両方でシリコンバレー陣が今も先行しているものの、一般的な企業も追いつき始めている。
一般企業の例として、Markerstudyを取り上げよう。
Markerstudyは、4000名以上の従業員を抱える英国の保険会社。誰でも知っている会社というわけでは決してないが、その名を知らない人も多いからこそ、HadoopとSparkの導入が関心を持たれている。同社は広告をクリックしてもらうための最適化でなく、不正行為の検出機能を改善し、顧客のキャンセル率を50%下げることで、年間750万ドルを節約できている。
このように、現実世界の業務にかかわる問題に取り組むことが、大多数の顧客の問題解決につながるのだ。
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