クラウドストレージ AWS

Amazon S3:容量無制限で使った分だけ支払うオブジェクトストレージ

クラウド型のオブジェクトストレージ「Amazon Simple Storage Service(S3)」は、容量に関係なくデータを保存でき、使った分だけを月額料金で支払う。

 Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Simple Storage Service(S3)」は、クラウド型のオブジェクトストレージである。容量に関係なくデータの保存や取得ができる。最低料金や初期費用は不要で、実際に使用したストレージの容量分の料金を月額で支払う。単独で使用するほか、仮想マシンのクラウドサービス「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」など、AWSが提供するクラウドサービスやサードパーティー製のストレージリポジトリ、ゲートウェイと組み合わせて使用できる。

 頻繁にアクセスするデータのための「Amazon S3 標準」、長期間使用するが頻繁にアクセスしないデータのための「Amazon S3 標準 - 低頻度アクセス(標準 - IA)」、長期アーカイブのための「Amazon Glacier」の3つのストレージクラスのサービスを用意。エンドユーザーが設定したライフサイクル管理のポリシーに基づいて、データを保存するストレージクラスを自動的に移行できる。例えば、Amazon S3 標準の古くなったデータを自動的に標準 - IAに移行したり、標準 - IAのデータをGlacierに移行したりするといった運用が可能になる。

 Amazon S3では耐久性を高めるために、データを複数の施設と各施設内の複数のデバイスに冗長的に保管。保存されているデータの完全性を定期的に検証するほか、検出されたデータの破損は冗長データを使用して修復する。さらに、ネットワークの全トラフィックに対してチェックサムを計算し、データを保存、取得する時のデータパケットの損傷を検出する。

 データ保護のために4種類のアクセス制御メカニズムを装備する。それにより、データに誰が、いつ、どこからアクセスできるかを制御することに加え、単一のAWSアカウントで複数のユーザーを作成し、個々のユーザーに対してアクセス制御をしたり、個々のオブジェクトに特定のアクセス許可を選択的に付与したりできる。

 サーバ側での暗号化「Server Side Encryption(SSE)」オプションを使って保存するデータを暗号化するように設定した場合、データの保存時の暗号化と、取得時の復号の処理を自動化できる。暗号化には「Advanced Encryption Standard(AES)256ビット対称キー」を使用し、3種類の暗号化キー管理方式を提供する。HTTPSプロトコルを使用してSSL経由でデータをアップロード、ダウンロードできる。Amazon S3の暗号化クライアントなどを使えば、アップロードする前にデータを暗号化することも可能だ。

Amazon S3
Amazon S3の画面例(Amazon Web Services提供)
Amazon S3の概要
用途と機能クラウド型のオブジェクトストレージ。容量に関係なくデータの保存と取得ができ、実際に使用したストレージの容量分を月額料金で支払う
特徴頻繁にアクセスするデータのための「Amazon S3 標準」、長期間使用するが頻繁にアクセスしないデータのための「Amazon S3 標準 - 低頻度アクセス(標準 - IA)」、長期アーカイブのための「Amazon Glacier」の3つのストレージクラスを用意。ポリシーに基づいてクラス間を自動的に移行できる
税別価格アジアパシフィック(東京)リージョンの1Gバイトあたりの月額ストレージ料金は、標準が0.0330ドル、標準 - IAが0.019ドル、Glacierが0.0114ドル、など
導入企業アステラス製薬、任天堂、すかいらーく、など

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