VMware ThinAppのポイント
- レジストリ情報やシステムファイルをアプリケーションと合わせてカプセル化
- 古いウェブアプリケーションをIE6とともに仮想化してOSに移行可能
- 仮想アプリケーションは互いに分離、それぞれ個別に実行
VMware ThinAppの製品解説
ヴイエムウェアの「VMware ThinApp」は、Windowsアプリケーションの動作に必要なレジストリ情報やシステムファイルをアプリケーションと合わせて一つの実行ファイルにカプセル化する。従来はレジストリ情報などでWindowsとひも付いてしまったアプリケーションをOSから分離して独立して動作させられる。
アプリケーションのインストールやWindowsのバージョンによる互換性問題、アプリケーションのバージョンが複数同時に存在する場合のコンフリクトなどを回避して、自由に展開できる。
OSからアプリケーションが分離されることで、レガシーアプリケーションをWindowsの新たなバージョンへ移行する際、コーディングやテスト、認証をやり直す必要がなくなり、OSを迅速に移行できる。Internet Explorer 6向けに設計された、古いウェブアプリケーションをInternet Explorer 6とともに仮想化してOSに移行する、といったことも可能だ。
単一の.MSIまたは.EXEファイル内に、32ビットまたは64ビットのアプリケーション全体とその設定をパッケージングすることで、多くの端末、Windows実行環境にアプリケーションを展開できる。仮想アプリケーションは、USBメモリ上で展開、維持、アップデートできるため、さまざまな場所に持ち運んで使用することが可能だ。
仮想アプリケーションは互いに分離されていて、OSを変更せず、それぞれを個別に実行できる。アプリケーションのサイロ化も排除できるため、サーバ1台につき1つのアプリケーションを使用する従来のITモデルと比べ、既存資産の使用率を向上させることができる。
パッケージをロックダウンされたPC上に展開すれば、セキュリティレベルを維持したまま、エンドユーザーがアプリケーションを実行することが可能だ。この際、システムを変更したり、セキュリティポリシーを緩和したりする必要はない。アプリケーションで割り当てられた権限をデバイスに付与することはできないため、予期せぬポリシー違反も防止することができる。
用途と機能 | アプリケーション仮想化ソフトウェア |
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特徴 | 古いウェブアプリケーションをInternet Explorer 6とともに仮想化してOSに移行する、といったことも可能。アプリケーション全体とその設定をパッケージングすることで多くの端末に展開できる。パッケージをロックダウンされたPC上に展開すれば、セキュリティレベルを維持したまま、エンドユーザーがアプリケーションを実行することが可能 |