「Apache Cassandra」は、従来のリレーショナルデータベース(RDB)とは異なる「NoSQL」と呼ばれるタイプのオープンソースの分散データベース管理システムである。データストア「Google Bigtable」のデータモデルとAmazonの「Dynamo」の分散システムデザインなどを融合させてできたソフトウェアで、Javaで実装されている。
NoSQLは、データの一貫性を保持するよりも高速処理を優先している。また、キーバリューストア(KVS)と呼ばれる処理速度を重視したシンプルなデータ構造を採用している。こうした点でも従来の(RDB)とは大きく異なっている。
Cassandraは、マスターノードを持たないアーキテクチャを採用している。単一障害点が存在せず、万が一、部分的に障害が発生してもシステム全体が停止することはない。複数の地域にサーバを分散配置しておけば、一方のデータセンターで障害が発生したり、災害に見舞われたりした場合でも処理を継続できる。
NoSQLのデータベースでありながら、SQLとよく似たクエリ言語「CQL(Cassandra Query Language)」で問い合わせができるという特徴もある。

Cassandraの公式サイト
用途と機能 | オープンソースの分散データベース管理システム |
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特徴 | データの一貫性よりも高速処理を優先。キーバリューストアのデータ構造を採用している。マスターノードを持たないアーキテクチャで、一部に障害が発生しても処理を継続できる |
税別価格 | 無償(オープンソース) |
導入企業 | Adobe Systems、eBay |
現行版の提供開始日 | 2015年6月 |