富士通の「Interstage AR Processing Server」は拡張現実(AR)技術を利用して、現場業務を効率化するミドルウェアだ。ARはコンピュータを用いて、現実の風景に情報を付加する技術だ。
現場の作業員がスマートデバイスのカメラをARマーカーなどの認識対象にかざすだけで作業に必要な手順が画面に表示される仕組みだ。現場情報などの数字を新たに入力することもできる。作業の教育にかかる手間を軽減したり、作業中のミスを減らす効果がある。
利用者の作業内容に応じて、画面上に表示する情報を変えることもできる。暗所でも認識できるARマーカー技術や、3次元空間に文字や画像を貼り付けられる現場オーサリング技術なども搭載している。
富士通は自社の沼津工場でInterstage AR Processing Serverを活用しており、タブレットで冷却装置やボイラーなど15種800台の点検作業を実施している。作業時間の短縮などの効果が出ているという。

Interstage AR Processing Serverをタブレットで使用している様子
用途と機能 | AR技術で現場業務を効率化するためのミドルウェア |
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特徴 | 認識対象にカメラをかざすだけで作業に必要な手順がスマートデバイスに表示されるため、教育にかかる手間を軽減したり、作業中のミスを減らせる |
税別価格 | 110万円から |