EMCジャパンの「EMC ViPR」は、ソフトウェア定義ストレージ(Software Defined Storage:SDS)を構築するためのクラウドベンダーやデータセンター事業者向けストレージ仮想化ソフトウェアである。オブジェクト、ファイル、ブロック、分散ファイルシステム「Hadoop Distributed File System(HDFS)」などのデータ形式やマルチベンダー環境に対応し、一元管理できる点が特徴だ。
ViPRは「ViPR Controller」と「ViPR Data Service」の2つで構成されている。ViPR Controllerは、さまざまなストレージで構成されたインフラを仮想化し、プロビジョニング、オートメーション、セルフサービス、レポーティングなどのストレージ管理機能を一元化する。
ViPR Data Serviceは、多様なプロトコルやAPIをサポートしており、ストレージ内に格納されているさまざまなタイプのデータに対応する。ユーザーは、形式を気にすることなくデータを扱えるようになる。
ストレージ間で大量のデータを移行する際は、ViPRを経由することでファイルごとに高速で自動IDを付与できる。これにより、使用頻度の低いデータだけ大容量の安価なストレージに移行する、といった処理が容易にできる。

Viprの構成(EMCジャパン提供)
用途と機能 | さまざまなデータ形式やマルチベンダーのストレージ環境を仮想化するソフトウェア |
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特徴 | オブジェクト、ファイル、ブロック、分散ファイルシステム「Hadoop Distributed File System(HDFS)」などのデータ形式を仮想化し、形式を気にすることなく一元的に管理できるようにする |
税別価格 | ライセンス価格:270万円から、最少の管理対象容量は100Tバイト。 |
現行版の提供開始日 | 2014年3月 |