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ハイブリッドクラウド座談会(4):アーキテクチャを理解しておく必要がある

 ハイブリッドクラウドをユーザーはどう解釈し、システムをつくるべきなのか――。編集部の呼びかけに、ハイブリッドクラウドに関わる5社のベンダーが集まり開催した座談会の4回目。

 (1回目2回目3回目

 参加したのは日本IBM クラウド事業統括 理事 IBMクラウドマイスター 紫関昭光氏、ヴイエムウェア ハイブリッドクラウドサービス本部 本部長 巨勢泰宏氏、NTTコミュニケーションズ クラウドエバンジェリスト 林雅之氏、日本オラクル クラウド・テクノロジー事業統括 クラウド・テクノロジー製品戦略統括本部 Cloud/Big Data/DISプロダクトマーケティング部 部長 佐藤裕之氏、マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部ビジネスプラットフォーム本部 モビリティ&クラウド技術部 部長 各務茂雄氏(当時)。進行は編集長の怒賀新也。

クラウドのハードルとは


IBM クラウド事業統括 理事 IBMクラウドマイスター 紫関昭光氏
クラウドコンピューティング全般、特にオープンクラウドテクノロジが得意分野

--ハイブリッドクラウドあるいはクラウド全体をみると、ユーザーは増えているもののまだまだ導入にハードルがあると思っています。どのあたりがポイントと考えますか。

紫関氏 人間が仕事に満足を感じる要因(動機付け理論)に対し、不満足を感じる要因(衛生要因)は別物という理論を持つ米国の臨床心理学者Frederick Herzberg氏の二要因理論の話がよく持ち出されます。動機付け要因に対応する話がPaaS、衛生要因に対応する話がIaaSになると思います。まずIaaSでは、価値を提供するのはアプリケーションですが、最終的に大事なのはPaaSだと思います。ただ、そのPaaSを信用して使うためには、やはりIaaSがきちんとしてなくてはいけません。

 ここはセキュリティやハイアベイラビリティ、サービス品質契約(SLA)などは必要要件なので、「ここで終わり」ということはなく、ずっとチャレンジしていかなくてはいけないということがひとつあります。

 PaaSの領域では、まず大事な部分としてAPIがあると思います。今日はあまりSaaSの話は出てませんが、SaaSも人間が直接使うものから、アプリケーションがAPIをコールして使うことが多くなっています。そういう状況の中で、世の中にはAPIがあふれかえっているわけですし、業務上のデータを処理することが主たる役割の「Systems of Record(SoR)」の機能を外に公開していくことも、やはりAPIを作ることで出てくるわけです。

 そのときに、いかに上手にAPIを定義して、APIのライフサイクルやビジネスモデルの作り方も含めて公開していくかという技術と、そして使う側は、自分にとって最適なAPIがどこにあるのかという探索の技術。この2つが非常に重要になってくるのではないかと感じています。

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