「FortiGate」は、フォーティネットジャパンが提供する統合脅威管理(UTM)アプライアンス。企業や組織のネットワークやセキュリティ対策に求められるさまざまな機能を統合し、1台の機器にまとめた。既存のファイアウォールを置き換える形でゲートウェイに設置するため、導入の際にネットワーク環境を大きく変更する必要がない。
セキュリティ機能として、ファイアウォール、不正侵入検知と防御(IDS/IPS)、ウイルス対策、スパム対策、ウェブフィルタリング、アプリケーションの可視化と制御、情報漏洩防止(DLP)、仮想閉域網(VPN)、SSLインスペクション、サービス妨害(DoS)対策、検疫などの機能を提供。ネットワーク機能として、WAN最適化、トラフィックシェーピング、ロードバランシング、IPv6などの機能を備える。
FortiGateは、高パフォーマンスを実現するために独自開発の専用プロセッサ「FortiASIC」を搭載する。FortiASICには、ファイアウォール、VPN、IPSなどネットワークレベルの防御機能を担う「FortiASICネットワークプロセッサ」、ウイルス対策やウェブフィルタリングといったコンテンツレベルでの防御機能を担う「FortiASICコンテンツプロセッサ」、それらを1つのチップに統合した「FortiSoC」がある。
SOHO向けデスクトップモデルの「FortiGate-30D/FortiWiFi-30D」をはじめ、中大規模企業向けミッドレンジモデルの「FortiGate-300-500シリーズ」、データセンタ向けハイエンドモデルの「FortiGate-3000シリーズ」など幅広いラインアップを用意。アプライアンス単位で、ユーザー数無制限のライセンスで提供する。

FortiGate-500Dの外観(フォーティネット提供)
用途と機能 | 統合脅威管理アプライアンス |
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特徴 | ウイルスとスパイウェア対策、スパム対策、アプリケーション可視化と制御、ウェブフィルタリングなどのセキュリティ機能とネットワーク機能を1台の製品に統合して提供する |
税別価格 | FortiGate-500Dの本体価格が218万4000円(FortiGuard製品ライセンスが別途必要)、など(データコントロールにおける価格例) |
導入企業 | NTTコミュニケーションズ、キヤノンITソリューションズ、名古屋工業大学、農林水産省 農林水産研究情報総合センター、など |