moconaviのポイント
- 端末にデータを残さないためリモートワイプなどが不要
- メールやアドレス帳などのほかにパブリッククラウドのサービスとも連携
- 開発フレームを使って独自のアプリを開発可能
moconaviの製品解説
レコモットの「moconavi」は、私物のスマートフォンでも業務システムとして活用できるモバイルアプリ管理(Mobile Application Management:MAM)ツール。業務システムと暗号化通信で連携できる。
モバイル端末の内部を業務用の区画を作るコンテナに分ける。端末にデータを残さないので、遠隔で端末のデータを削除する機能であるリモートワイプ、モバイル端末管理(Mobile Device Management:MDM)といったシステムは不要。独自アプリの形式で、業務利用に最適な機能を多数提供している点も使いやすい。個人端末の業務利用(BYOD)と会社支給端末の個人利用(COPE)のどちらにも対応する。
電話やメール、アドレス帳、カレンダー、セキュアブラウザ、ストレージ、CRM、ドキュメントビューワ、ビジネスチャットなどの機能を標準で搭載。電話機能は、業務で使った分と私的利用分を分けられる。ビジネスチャットはグループでのチャットのほかにスタンプや写真、動画などに対応する。
グループウェアやクラウドストレージ、顧客管理システム(CRM)などで他社製品も利用できる。グループウェアではOffice 365/ExchangeやサイボウズOffice/Garoon、G Suite、Lotus Notes。クラウドストレージはDropboxやBox、Google Drive、OneDrive for Businessなど。CRMはSalesforceやkintone、Sansanなど。標準で搭載されるストレージやCRMから外部の各サービスに接続できる。
認証はデバイスIDの多要素認証やActive Directory、SAML、デバイスに搭載される生体認証などに対応し、主要なワンタイムパスワードにも対応している。
開発フレームワーク「moconavi-Apps」を使って連携用の「adapterサーバソフト」を開発することで、独自開発アプリを利用できるようになる。開発には、動的に画面を生成するためのXMLベースのプロトコルを使用する。
クラウド型とオンプレミス型を選択できる。クラウド型では、組織内に接続用ソフトウェアをインストールすれば利用できる。オンプレミス型では同社がソフトウェア一式を提供する。
用途と機能 | 端末にデータを残さないMAMツール |
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特徴 | BYODとCOPEのどちらにも対応。パブリックのクラウドストレージやCRMと連携。Active Directoryやワンタイムパスワード、生体認証などさまざまな認証に対応 |
導入企業 | りそなグループ、オリックス・レンテック、JAFCO、KDDI、NTTコミュニケーションズ、アシスト、ユニシス、ほか |