MySQLのポイント
- 商用版は24時間365日のサポートやメンテナンスリリースを利用可能
- データベース言語「SQL」の標準仕様「SQL 92」に準拠
- 用途に応じてストレージエンジンを選択できるマルチストレージエンジン方式
MySQLの製品解説
「MySQL」は、世界で最も普及しているとされるオープンソースソフトウェア(OSS)のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)。「GNU GPL(GNU General Public License)」と商用ライセンスのいずれかを選択する、デュアルライセンス方式を採用している。
GNU GPLライセンス版は無償でダウンロードできる。商用ライセンス版は24時間365日のサポートやナレッジベース、メンテナンスリリースを利用できる。商用版はStandard、大規模システムでの利用を想定したEnterprise、クラスタ化に対応したCluster Carrier Gradeという3つのエディションを提供する。
米国家規格協会(American National Standards Institute:ANSI)が承認するデータベース言語「SQL」の標準仕様「SQL 92」に準拠している。対応プラットフォームは、LinuxやWindows、FreeBSD、Solaris、AIX、HP-UXなど。
データを保存、アクセスするストレージエンジンは分離独立して、用途に応じてストレージエンジンを選択できるマルチストレージエンジン方式となっている。
ストレージエンジン「InnoDB」は現在のデフォルト。堅牢性と並列性に優れ、あらゆるアプリケーションに対応できることから人気が高いとされる。InnoDB以前は「MyISAM」がデフォルト。MyISAMはトランザクションをサポートしておらず、InnoDBはACIDに準拠したトランザクションをサポートしている。
Cluster Carrier GradeにはInnoDBやMyISAMの他に「NDB」というストレージエンジンも選択できる。NDBは分散型のシェアードナッシングと呼ばれるアーキテクチャとなっており、InnoDBとは動作が異なる。
もともとはスウェーデンの民間企業であるMySQL ABがプロジェクトを維持していたが、2008年にSun Microsystemsが同社を買収。その後、2010年にOracleがSun Microsystemsを買収したことによって、現在は商標権や著作権はOracleに移管されている。
用途と機能 | RDBMS |
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特徴 | 商用版は24時間365日のサポートやメンテナンスリリースを利用可能。データベース言語「SQL」の標準仕様「SQL 92」に準拠。用途に応じてストレージエンジンを選択できる |
税別価格 | Standard:24万円、Enterprise:60万円 Cluster Carrier Grade:120万円 |