OpenStackのポイント
- コンピュートやブロックストレージなどの6つのコンポーネントで構成
- APIにリクエストを発行する各種ライブラリでさまざまな環境操作を自動化
- ハイパーバイザー環境やコンテナ環境などディストリビューションで異なる
OpenStackの製品解説
「OpenStack」は、IaaS(Infrastructure as a Service)環境を構築、管理するためのオープンソースソフトウェア(OSS)。プール化されたCPUやストレージなどの仮想化リソースを利用できる。
コンピュートの「Nova」、ネットワークの「Neutron」、ブロックストレージの「Cinder」、オブジェクトストレージの「Swift」、ディスクイメージ管理の「Glance」、ID管理の「Keystone」という6つのコンポーネントで構成される。
機能は、REST(Representational State Transfer) APIを通して利用する。APIにリクエストを発行する各種ライブラリが用意されており、これを利用すれば、開発次第でさまざまな環境操作を自動化できるようになる。この点が評価され、現在、ウェブでサービスを提供する企業での採用が増えつつある。
SUSE、VMware、Oracle、Canonical、Hewlett-Packard Enterprise、Mirantis、Rackspace、Red Hatなどが、OpenStackのディストリビューションを提供している。
OpenStackが稼働するホストOSはLinuxであるが、それぞれのベンダーが提供するディストリビューションによって、対応するLinuxのディストリビューションが異なる。
仮想化環境も、Linuxが標準搭載する「KVM」やベンダー自社で提供するハイパーバイザー環境、コンテナ環境である「Docker」などディストリビューションによってさまざまだ。仮想化の環境によって、OpenStack上で稼働する仮想マシンのゲストOSも異なるが、LinuxとWindowsに対応しているケースが多い。
用途と機能 | IaaS環境構築管理ソフトウェア |
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特徴 | コンピュートやブロックストレージなどの6つのコンポーネントで構成。APIにリクエストを発行する各種ライブラリでさまざまな環境操作を自動化。ハイパーバイザー環境やコンテナ環境などディストリビューションで異なる |