米IDCは、ビデオ会議および電話会議向け機器の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、2015年第2四半期の売上高は前年同期比5.1%増、前期比4.8%増で好調だった。
エンタープライズ向けビデオ機器世界市場の売上高は5億70万ドル以上(同年第1四半期は4億8400万ドル)、販売台数は前年同期比21.0%増、前期比7.4%増で、全体的に良かった。これに対し、ビデオインフラ機器の販売は利用可能なビデオ対応クラウドサービスが増えている影響で減少が止まらない。
地域別の売上高は、北米(米国およびカナダ)が前年同期比6.5%増、前期比15.4%増、欧州、中東、アフリカ(EMEA)が前年同期比9.0%増、前期比2.1%増、アジア太平洋地域が前年同期比3.8%増、前期比1.7%増で、いずれも市場規模が拡大している。ただし、中南米だけは前年同期比19.7%減、前期比24.9%減となってしまった。
企業向けビデオ会議機器市場の上位3社は以下のとおり。
●1位:米Cisco Systems
・売上高(前年同期比):24.9%増
・売上高(前期比):12.0%増
・市場シェア:45.6%(前期42.6%)
●2位:米Polycom
・売上高(前年同期比):14.1%減
・売上高(前期比):2.0%増
・市場シェア:24.7%(前期25.4%)
●3位:中国Huawei Technologies
・売上高(前年同期比):15.0%増
・売上高(前期比):4.8%減
・市場シェア:10.0%(前期11.0%)