日本ヒューレット・パッカードの「HP ConvergedSystem」は、仮想化基盤に適した垂直統合型システム(用途に応じてサーバやストレージ、ネットワークを統合し、ソフトウェアを設定済みで統合したアプライアンス)。中規模向けの2製品と大規模向けの1製品をラインアップに追加した。
中規模向けには、ストレージに同社のStoreVirtual VSA(仮想アプライアンス)を採用した仮想化基盤「HP ConvergedSystem 200-HC StoreVirtual System」と、VMware EVO:RAILを採用した「HP ConvergedSystem 200-HC EVO:RAIL」の2製品を用意した。
前者の200-HC StoreVirtual Systemは、同社製のソフトウェアを搭載。運用管理ソフト「HP OneView InstantOn」によって、最短15分で環境構築が完了するとしている。外部共有ストレージを仮想アプライアンス化したことで、導入時の時間とコストを削減できるとしている。
後者のEVO:RAILは、VMwareの中小企業向け仮想化基盤ソフトを搭載。VMware vSphereとスケールアウト型ストレージのVirtual SANなどで構成する、必要に応じて、アプライアンス1台(4ノード)から4台(16ノード)まで拡張できる。
大規模向けには、「HP ConvergedSystem 700 for Virtualization」を用意した。高性能のサーバとストレージ、ネットワーク機器などを組み合わせた。これにより、仮想化基盤の用途だけでなく、その上で動作させる統合基幹業務システム(ERP)などのプラットフォームとしても機能するとしている。

200-HC StoreVirtual System(上)と200-HC EVO:RAIL(日本HP提供)
用途と機能 | 仮想化基盤を構築する用途に特化した垂直統合型システム | ||
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提供形態 | 必要なソフトウェアやミドルウェアをプリインストールして設定済みの状態で提供するハードウェア一体型のアプライアンス装置 | ||
製品名 | 200-HC StoreVirtual System | 200-HC EVO:RAILL | 700 for Virtualization |
適用規模 | 中規模 | 大規模 | |
製品構成の特徴 | ストレージソフトにHP StoreVirtualを採用 | 仮想化基盤にEVO:RAILを採用 | 運用管理ソフトのOneViewを採用 |
税別価格 | 1788万7000円から | 3577万円から | 6132万円から |
発表日 | 2015年3月3日 | ||
出荷日 | 2015年3月3日 |