HPE StoreEasyストレージのポイント
- ファイル共有や割り当て、ボリューム、スナップショットなどの作業を簡素化
- 最大1TBのファイルと最大64TBのボリュームに対応
- ファイルシステム暗号化とドライブ暗号化機能「BitLocker」でデータを保護
HPE StoreEasyストレージの製品解説
日本ヒューレット・パッカードの「HPE StoreEasyストレージ」はネットワーク接続ストレージ(NAS)。 中堅中小企業や分散型組織の従業員やチームが連携して安全にファイルを保存、共有できるファイルサーバ。「Windows Storage Server 2016」を搭載する(Windows Storage Server 2012 R2にも対応)。「Microsoft Azure」にシームレスにデータをバックアップすることもできる。
現行のStoreEasy 1000シリーズは「HPE StoreEasy 1460/1560/1660/1860」で構成。x86サーバ「HPE ProLiant Gen10」をベースにしている。インストールが簡素化され、一般的な構成エラーを排除するツールも組み込まれている。
第6世代となるStoreEasy 1000シリーズでは新しい管理コンソールを搭載。ウェブベースの管理ユーザーインターフェース(UI)とREST APIで管理者のストレージ知識がどのようなレベルでもファイル共有や割り当て、ボリューム、スナップショット、ストレージプールなどの作業を簡素化できるとしている。
重複排除と圧縮で平均50%の省スペース化と説明。重複排除エンジンが強化され、最大1TBのファイルと最大64TBのボリュームに対応している。組み込みのファイル同期と共有の機能でインターネットに接続された端末から自分の作業ファイルにアクセスできる。
従業員が活用する端末のデータを守るために端末を遠隔から消去するためのポリシーを適用したり、ロック画面のパスアード入力を強制したりできる。リソースの使用状況が自動的に更新されるとともにデータ保持ポリシーの順守や機密ファイルの保護も強化。ファイルをStoreEasyからダウンロードしたり、許可されていない受信者にメールで送信したりする際にチェックされる。
ファイルシステム暗号化とドライブ暗号化機能「Microsoft BitLocker」で格納しているデータを保護するとともに、SMB暗号化と署名で転送中のデータも保護する。「HPE iLO Advanced Premium Security Edition」で24時間ごとにTrusted Platform Module(TPM)やネットワークアダプター、ドライブ上のデジタル署名されたファームウェア、ランタイムファームウェアを検証するデバイス整合性を標準でチェックする。
ウイルス対策などのエンドポイント保護は、システム上にインストールして実行。「Volume Shadow Copy Service(VSS)」のオンラインスナップショットとAzureへのシンプルなクラウドバックアップでデータ損失を防止できるという。
StoreEasy 1660は、前世代モデルと比較して内部容量が60%増加。2Uのスペースに最大16台の3.5型ドライブを搭載可能。StoreEasy 1660はハイブリッドフラッシュ構成から選択可能。
StoreEasy 1860は最大28台の2.5型ドライブを搭載可能。ハイブリッドフラッシュ構成、セカンドプロセッサ、最大24基のメモリDIMM、オプションの10GbEネットワーク接続で負荷の高いワークロードにも迅速に対応できるとしている。
用途と機能 | 中堅中小企業向けNAS |
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特徴 | 管理者のストレージ知識がどのようなレベルでもファイル共有や割り当て、ボリューム、スナップショット、ストレージプールなどの作業を簡素化。重複排除エンジンが強化され、最大1TBのファイルと最大64TBのボリュームに対応。ファイルシステム暗号化とドライブ暗号化機能であるBitLockerで格納しているデータを保護するとともに、SMB暗号化と署名で転送中のデータも保護 |