デルの「Dell PowerEdge R930」は、同社のPCサーバの中で最もハイエンドに位置する機種。拡張性に注力しており、最大構成時には、高さ4Uのラックマウント型の筐体に4ソケット(18コアCPU×4で72コア)、メモリ96枚(64Gバイト×96で6Tバイト)、2.5インチSAS/SATA×24ドライブ、PCI Express接続の2.5インチNVMe SSD×8ドライブ(3.2Tバイト×8で25.6Tバイト)を収容する。
基幹業務システムやオンライントランザクション処理、インメモリデータベースなど高性能を要求するアプリケーションに向く。72コアとメモリ6Tバイトによる計算能力と、最大8台のPCI Express接続のソリッドステートドライブ(SSD)によるストレージI/O性能を兼ね備える。NVMe SSDは、従来型(SAS/SATA接続)のSSDと比べて最大10倍のI/O性能があるという。

Dell PowerEdge R930の外観(デル提供)
また、HDDの一部をSAS接続SSDとして、SSDをハードディスクドライブ(HDD)のキャッシュとして利用する使い方も可能。この場合、オールHDD構成と比べて性能は約9倍に、オールフラッシュ構成と比べてコストは23%削減になるという。
外部接続ストレージを使う場合も、内蔵するNVMe SSDを外部ストレージのキャッシュとして使えば、ストレージI/Oを高速化できる。このためのソフトとしてデルは分散キャッシュソフトの「Dell Fluid Cache for SAN」を提供している。最大8代のPCサーバでキャッシュプールを形成できる。
用途と機能 | 汎用PCサーバ |
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大きさ | 4Uラックマウント |
CPU | 4ソケット。最大18コアのXeon E7-8800/E7-4800を使用 |
メモリ | DIMM×96スロット。最大容量は6Tバイト(64Gバイト×96) |
内蔵ドライブ | 2.5インチSAS/SATA×24(HDD/SSD) |
NVMe SSD | PCI Express接続の2.5インチNVMe SSD×8。1台のNVMe SSDの最大容量は3.2Tバイト |
税別価格 | 190万8200円から |
発表日 | 2015年5月19日 |
出荷日 | 2015年5月19日 |