NECの「Express5800/R140f-4」と「Express5800/B120f-h」は、いずれもPCサーバ「Express5800」シリーズのハイエンドモデル。いずれも、従来モデル(「R140e-4」と「B120e-h」)と比べて、CPU性能や搭載メモリ容量を増やしている。
R140f-4は、4Uラックマウント型の筐体にCPUを最大4個(最大72コア)搭載できるPCサーバ。メモリは最大4Tバイト。主な特徴は、拡張性と可用性に注力したこと。拡張性は、CPUを1から4個と1個単位で細かく増やせる。可用性は、CPUやメモリの障害時の影響を最小限に抑える機能群を搭載した。

Express5800/R140f-4(上)とExpress5800/B120f-hの外観(NEC提供)
可用性については、修復できないエラーが発生してもOSと連携してシステムダウンを回避するMCAリカバリ機能、メモリモジュール上の複数のメモリチップのうち2個が故障してもシステムを停止せずにエラーを自動修復するDDDC機能を備える。I/Oカードの障害時にサーバを停止することなく予備カードへ切り替える機能も備える。
B120e-hは、ブレードサーバのハイエンドモデルであり、CPUを最大2個(最大36コア)搭載する。メモリは最大576Gバイト。ストレージは搭載せず、外部のSANストレージを利用する。
用途と機能 | 仮想化基盤にサーバを統合する用途に向けてCPU性能とメモリ搭載容量に注力したハイエンドPCサーバ | |
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製品名 | R140f-4 | B120f-h |
形状 | ラックマウント(4U) | ブレードサーバ |
最大CPU | 4個(72コア) | 2個(36コア) |
最大メモリ | 4Tバイト | 576Gバイト |
特徴 | 可用性に注力している | メモリを576Gバイトまで積める |
税別価格 | 145万4000円から | 66万1000円から |
発表日 | 2015年6月25日 | |
出荷日 | 2015年7月31日 | 2015年6月26日 |