日立ソリューションズの「秘文」は、データの暗号化やデバイスの利用制限などの機能で企業からの機密情報の漏洩を防止するソフトウェア群。(1)媒体へのデータコピーを制限する「秘文 Device Control」、(2)データを暗号化する「秘文 Data Encryption」、(3)ファイルのアクセス権を制御する「秘文 Data Protection」――の3つのソフトウェアで構成する。
秘文 Device Controlは、情報の漏洩経路となるデバイスやネットワークの利用を制限する。スマートフォンやリムーバブルメディアなど各種デバイスの利用を制限するほか、テザリングや公衆無線LANなど企業が許可しないネットワークの利用を禁止する。マルウェア検出ソフトと連携し、マルウェアへの感染が検知された端末のネットワーク通信を自動的に禁止する運用も可能。
秘文 Data Encryptionは、データを暗号化することでファイルが漏洩した場合でもファイルデータの内容が漏えいしないようにする。USBメモリやCD/DVDなど各種デバイスに書き込むデータやファイルサーバ上に書き込むデータを自動的に暗号化する。
秘文 Data Protectionは、ファイルへのアクセス権限を制御することでファイルの2次利用を防止する。例えば、ファイルを参照する以外の操作を禁止して、ファイルのコピーなどができないようにできる。必要に応じてファイルの参照もできないようにできる。アクセスログを監視し、ファイル閲覧が想定外の場所や地域で行われたことを管理者にメールで通知するといった運用もできる。

秘文 Device Controlの概要(日立ソリューションズ提供)
用途と機能 | 情報漏洩を防止するソフトウェア群 |
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製品構成と主な機能 | 秘文 Device Control=外部デバイスへのデータコピーを制限、マルウェア感染端末のネットワーク通信を遮断 秘文 Data Encryption=リムーバブルデバイスやファイルサーバなどのデータを暗号化 秘文 Data Protection=参照以外の操作を禁止するなどファイルのアクセス権を制御 |
税別価格 | ライセンス購入型は1台あたり1万円 サブスプリクション型は1台あたり年額5000円 価格は3製品で共通で、1製品ごとにライセンスが必要 |
発表日 | 2015年6月24日 |
出荷日 | 2015年8月31日 |