VMware vSphereのポイント
- 複数台のサーバをまとめて一つのサーバリソースとして利用可能
- 仮想マシンを物理マシンの間で稼働したまま移動させられる
- 仮想マシン1台あたりの仮想CPUは128、物理マシン1台あたりの仮想マシンは1024
VMware vSphereの製品解説
ヴイエムウェアの「VMware vSphere」は、1台のサーバに複数のOSを集約できるサーバ仮想化基盤ソフトウェア。サーバとOS、アプリケーションを分離する。複数台のサーバをまとめて一つのサーバリソースとして利用、仮想マシンはクラスタ内で最適なリソースを自動的に割り当てられ、冗長化構成も取れる。
ハイパーバイザの「VMware vSphere ESXi」が中核。物理マシンにESXiが置かれ、その上でゲストOSとアプリケーションが稼働する。「vCenter Server」が複数のESXiを束ねて一元的に管理する。vCenter Serverは、仮想マシンを物理マシンの間で稼働したまま移動させられるライブマイグレーション機能「vMotion」や高可用性構成などの機能を有効化する。
各仮想マシンには仮想ハードウェアがあり、インストールされているゲストOSやそのアプリケーションからは物理ハードウェアとして認識される。仮想マシンには少なくとも1個の仮想CPUがあり、仮想SMP(対象型マルチプロセシング)の機能を使用することで、最大128個の仮想CPUを構成できる。
1台の物理マシンで複数の仮想マシンを稼働させる場合、CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークなどのリソースを各仮想マシンに効率的に割り当てる。事前の設定に基づいて、特定の仮想マシンに一定の割合のリソースを確保することも可能。仮想マシンの構成に応じて、リソース割り当ての上限を決める。
仮想マシン1台あたりの仮想CPUは128、メモリは6128Gバイト、仮想ディスクサイズは62Tバイト。ESXiがインストールされる物理マシン1台あたりの論理CPU数は576。物理マシン1台あたりの仮想マシン数は1024、仮想CPU数は4096。CPUのコア1つあたりの仮想CPU数は32。クラスタ1つあたりの物理マシン数は64。
エディションは「Standard」と「Enterprise Plus」。ワークロードのライブマイグレーションがStandardで仮想スイッチ間、Enterprise PlusでvCenter Server間やクラウド間、長距離に対応する。Enterprise Plusは、仮想マシンレベルでの暗号化やネットワークの統合管理、コンテナを組み込める「vSphere Integrated Containers」、ロードバランシングなどの機能を利用できる。
用途と機能 | サーバとOS、アプリケーションを分離する。複数台のサーバをまとめて一つのサーバリソースとして利用できる |
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特徴 | 1台の物理マシンで複数の仮想マシンを稼働させる場合、CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークなどのリソースを各仮想マシンに効率的に割り当てる。仮想マシン1台あたりの仮想CPUは128、物理マシン1台あたり仮想マシン数は1024、クラスタ1つあたりの物理マシン数は64 |