NECの「PF5340-48XP-6Q」と「PF5340-32QP」は、OpenFlow準拠のネットワークスイッチ「UNIVERGE PF5000」シリーズのラインアップを構成するスイッチ製品。「UNIVERGE PF6800」などのOpenFlowコントローラと組み合わせることでOpenFlow準拠のソフトウェア定義ネットワーク(SDN)を構築できる。
前提となるOpenFlowは、あて先と送信元のMAC/IP/ポート番号など通信の当事者と利用アプリケーションの組み合わせ一式を“フロー”と見なし、このフローごとに通信経路や通信品質を制御できるようにするプロトコル。こうしたフローの制御ポリシーの設定をコントローラからスイッチにOpenFlowを使って反映することで、スイッチはフローに基付いてパケットを処理する。
これまでNECは、OpenFlow準拠のスイッチ製品(UNIVERGE PF5000シリーズ)を複数出荷してきた。搭載ポートなどに応じて、スイッチ間を接続するコアスイッチ用途やサーバを収容するエッジスイッチ用途、ラック内の機器を収容しつつラック間を接続するToR(トップオブラック)スイッチ用途など、各種のスイッチをラインアップしてきた。

ToRスイッチのPF5340-48XP-6Q(上)とアグリゲーションスイッチのPF5340-32QPの外観
新たに2つのスイッチを追加した。PF5340-48XP-6Qは、ToRスイッチ用途で、10Gビットイーサネット(GbE)を48ポートと、40GbEを6ポート備える。PF5340-32QPは、複数ラックを束ねるアグリゲーションスイッチ用途で、40GbEを32ポート備える。
いずれのスイッチも、複数ユーザーを収容するマルチテナント構成のデータセンターに向けた機能を強化している。例えば、IEEE802.1ad準拠のQinQフレームを利用可能で、VLANフレームに別のVLANタグを付与してカプセル化する方式で最大64万個までのVLANを利用できる。また、クラウドサービスでテナントごとにユーザーが自由にVLAN IDを設定できる。
システムの概要 | OpenFlowスイッチ | |
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大きさ | 1Uラックマウント | |
モデル | PF5340-48XP-6Q | PF5340-32QP |
モデルごとの用途 | ToRスイッチ | アグリゲーションスイッチ |
搭載ポート | 10GbE×48、40GbE×6 | 40GbE×32 |
価格 | 非公開 | |
発表日 | 2015年6月1日 | |
出荷日 | 2015年6月1日 |