ヴイエムウェアの「Project Lightwave」は、コンテナ型仮想化の基盤機能を提供するオープンソースソフトウェアである。「コンテナ」とは仮想化技術の一種。同社のサーバ仮想化基盤「VMWare vSphere」のように仮想マシン上でゲストOSを稼働させる形態ではなく、OSのカーネル上にあるユーザー空間を複数に区切って、それぞれのユーザープロセス(アプリケーション)から見えるリソースを制限する形態である。複数のユーザープロセスをまとめて閉じ込めたユーザー空間が「コンテナ」と呼ばれる。仮想マシンを稼働させないため、オーバーヘッドが小さいことと、仮想マシンの起動やシャットダウンなどの手間や時間が不要であることが大きな特徴。

Project Lightwaveのウェブサイト
Lightwaveは、コンテナで稼働するアプリケーションのアイデンティティ管理(認証および権限管理)の機能を備え、シングルサインオン環境を提供する。Kerberos、LDAP v3、SAML、X.509、OAuth2.0といったプロトコルの認証サービスに対応する。
「Project Photon」は、Lightwaveのコンテナに対応する軽量のLinuxディストリビューション(オープンソースソフトウェア)である。「VMware vSphere」と「VMware vCloud Air」環境向けに最適化されており、これを利用してコンテナと仮想マシンの両方を単一のプラットフォーム上でネイティブに動かすことができる。コンテナが仮想マシン内で動く際はコンテナ隔離を利用できる。
用途と機能 | コンテナ型仮想化技術を提供するオープン・ソース・ソフトウェア |
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特徴 | Project Lightwaveは、コンテナで稼働するアプリケーションの認証・権限管理の機能を提供。同Photonは、Lightwaveのコンテナに対応する軽量のLinuxディストリビューション |
価格(税別) | 無償(オープン・ソース・ソフトウェア) |
導入企業(ユーザー) |