われわれはドキュメントの共有からスマートフォンのデータバックアップまで、技術が関わる日常のさまざまな場面でクラウドコンピューティングに接している。
かつて目新しさばかり注目されたクラウドだが、今や個人や企業のユーザーが仕事を効率よく済ませるためのプロダクティビティツールになった。どんな業務にも合うわけではないが、クラウドコンピューティングはその価値が間違いなく証明されつつある。
クラウド業界が成熟するにつれ、登場当初とは大きく変わった。そこで、クラウドコンピューティング自体とその機能について知っておくべき事柄を10項目にまとめてみた。
1.市場規模
Global Industry Analystsのレポートによると、クラウドコンピューティングサービス市場は、全世界で2017年に1270億ドル規模になるという。これに対しCentaur Partnersは、2011年時点でわずか135億ドルだったソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)市場が売上ベースで2016年には328億ドルまで拡大すると予測している。
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