Exchange Server 2016のポイント
- ブラウザからメールボックスにアクセス、UIはモバイルでも最適化
- ドキュメントの共同作業も以前より簡単に
- 80のDLPポリシーなどを採用、eディスカバリも支援
Exchange Server 2016の製品解説
日本マイクロソフトの「Exchange Server 2016」は、メール/グループウェアサーバ向けソフトウェア。前版のExchange Server 2013に比べて、パフォーマンスや信頼性を向上。例えば、フェールオーバーを33%高速化したほか、データベース整合性検出機能を実装して破損するおそれのあるデータを事前に検出できる
ウェブブラウザからExchange ServerのメールボックスにアクセスできるOutlook Web Appは「Outlook on the web」に名前を変更。併せて、ユーザーインターフェースを更新し、PCに加えて、タブレットやスマートフォンに最適化した。
Outlook on the webでは一括処理、ピン留め、操作の取り消し、インライン返信、会議出席依頼に対して別日程を提案する機能などを追加。ファイルをメッセージに添付する代わりに、オンプレミスのSharePoint Serverに格納されているドキュメントにリンクしたり、ドキュメントを共有したりできる。
クラウド前提のアーキテクチャをベースにすることでメールボックスとクライアントからのアクセスが一体化された。添付ファイル機能も一新され、ドキュメントの共同作業も以前より簡単になっている。
メール検索機能では、Office 365の検索アーキテクチャとユーザーインターフェースを採用。新しい検索ユーザーインターフェースを使用して、対象となるメールを直観的な操作で高速に検索できる。
ほかに、メッセージポリシーとコンプライアンスを更新。アーカイブのサイズを自動的に増加させる機能や、80のさまざまな種類の機密情報を識別、監視、保護できるデータ消失保護(DLP)ポリシーなどを採用する。電子情報開示(eディスカバリ)支援やオンプレミスとクラウドのハイブリッド機能も拡張する。
用途と機能 | メール/グループウェアサーバ向けソフトウェア |
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特徴 | PCだけでなくモバイルやウェブでの使用にも最適化。添付ファイル機能も一新され、ドキュメントの共同作業も以前より簡単に。80のDLPポリシーなどを採用 |