NSXのポイント
- セキュリティをハイパーバイザに直接組み込む
- 個々のワークロードにマイクロセグメンテーション
- アプリケーションとデータを任意の場所に配置
NSXの製品解説
ヴイエムウェアの「VMware NSX」は、ネットワーク仮想化とセキュリティ環境を提供するプラットフォームだ。物理ハードウェアからネットワーク全体を抽象化することでソフトウェアを実行してハイパーバイザレイヤに組み込める。
セキュリティ機能をハイパーバイザに直接組み込めるので、個々のワークロードにマイクロセグメンテーションと詳細なセキュリティを提供する。ネットワークトポロジ内でのワークロードの位置に関係なく、ワークロードとともにセキュリティポリシーが移動する。
基盤となるハードウェアからネットワークを切り離して抽象化し、ネットワークとセキュリティのポリシーを関連するワークロードに適用する。アプリケーションとデータは任意の場所に配置でき、どこからでもアクセス可能。ワークロードをデータセンター間で移動したり、ハイブリッドクラウド環境に移動したりできる。
ポリシーベースのアプローチでワークロードに結び付けられているネットワークとセキュリティサービスで物理ネットワークをトランスポートキャパシティのプールとして扱える。ネットワーク運用が自動化され、ハードウェアベースのネットワークに関連するボトルネックが解消される。
仮想化ネットワークでワークロードのマイクロセグメンテーションときめ細かいセキュリティが可能になる。クレジットカード情報のセキュリティ基準であるPCI DSSや米国での医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律であるHIPAAなどのセキュリティ要件に準拠するよう、コンプライアンス業務をサポートする。

NSXの構成(出典:ヴイエムウェア)
用途と機能 | ネットワーク仮想化と高いセキュリティ環境を両立するプラットフォームを提供 |
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特徴 | ネットワーク全体をソフトウェアで仮想化する。ネットワークのトポロジやネットワーク機器を抽象化して物理的なリソースと分離 |
導入事例 | ニューメキシコ大学、ANZ Bank、Amdocsなど |