Windows Serverは、Microsoftが提供するサーバ製品である。Microsoftは2016年に、新版のWindows Server 2016をリリースする予定であり、2015年8月19日(米国時間)に3度目のテクニカルプレビュー版を公開した。
Windows Serverは、GUIベースのユーザーインターフェースで運用管理が比較的容易であり、クライアントとして普及しているWindowsのノウハウを活用できることから、企業情報システムで広く使われている。2008年にリリースしたWindows Server 2008からは、ハイパーバイザ型の仮想化ソフト「Hyper-V」を組み込んで提供しており、クラウドサービスでの利用も進んでいる。

Windows Server 2016の構成
新版のWindows Server 2016では、コンテナ型の仮想化基盤である「Docker」コンテナをサポート。Dockerは、仮想マシンの代わりにコンテナを用いることで、単一サーバ上で、あるアプリケーションを他の環境から独立させて実行させる仕組みである。仮想マシンを作成するハイパーバイザ型の仮想化基盤に比べてオーバーヘッドが小さく、処理が速いのが特徴。Windows Server 2016は、WindowsとLinuxの2種類のコンテナをサポートする予定である。
Windows Server 2016の新機能としてはほかに、簡素化した軽量のWindows Serverを動かすことができるオプション「Nano Server」がある。Nano Serverは「Windows Server Core」の約20分の1のサイズで、必要不可欠なコンポーネント(Hyper-V、クラスタ、ネットワーク、ストレージ、.NET、CoreCLR)だけで構成され、ユーザーインターフェースは備えない。
用途と機能 | 企業情報システム/クラウド向けのサーバOS |
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特徴 | 新バージョンのWindows Server 20016では、コンテナ型の仮想化基盤である「Docker」コンテナをサポート。簡素化した軽量のWindows Serverを動かすことができるオプションを提供する。 |
価格(税別) | Windows Server 2012 R2 Standardが17万円、同Datacenterが119万円、など(いずれもマイクロソフトによる参考価格) |